猪が荒らした堤の補修をしていたら会友のM氏がご夫婦でやってきた。奥さんの仕事が休みで一緒に見えたのだ。差し入れでこだま西瓜を半分持ってきた。作業小屋の前で栽培した貴重な一果の半分だった。
今日も朝から真夏日で、既に作業服は汗ビッショリの状態だったから、冷えた西瓜はことのほかあり難い差し入れだ。10時に半分、昼食後のデザートに半分食べて満足この上ない。
郷里にいた頃は、西瓜やプリンスメロンなど玄関先に積んであったから、好きなだけ好きなような食べ方が出来たけれど、もう帰省しても、そんな贅沢は出来ない。だからン十年ぶりの贅沢な食べ方をしたのだと言える。その「八色西瓜」の生産地であった原は見渡す限り水田に変わった。
大きな一切れは、上下の前歯を使って赤い部分を綺麗に削り取って食べながら、種は処かまわず吹き出す。コダマ西瓜とは言え、1/4切れの中央部まで前歯で削り取るのは難しい。そこで思い出した。畑で食べる時は鎌で切り割っていた事を…。生暖かくても畑で食べる西瓜は、また別の美味しさがあったなあ。