水辺破壊の最大脅威は氾濫である。多勢でやってきて痛めていく保全活動に対する反乱も脅威だ。小生が維持管理している水系の上棚は隣接グループなので維持管理の不足は戦々恐々たるものがあった。今季、多少風向きが変わり手出しができるまでになったから、いの一番に氾濫対策の堤補強、合わせて洪水予防の分水池を構築した。通常の水量は支障なく流し、出水時にはオーバーフローから放流させビオトープや棚田が溢れないようにしたのである。これで越流による構造破壊は少なくなるはずだ。
水量の制限「制水板」は大きすぎて所定の深さまで掘り込めなかった。そこで塩ビ管の半割を樋として使い、板材で畔の浸食防止と漏水防止の二役をさせるようにした。塩ビ管だけだとイモリやサワガニが土との間に潜り込み漏水の要因を作るから防壁として多少は役に立つだろう。設置はうまくいったが、見ている間でもイモリは流れていくし、また上ってくる。水の制御に関与しても生物の制御は困難だ。
制水板
制水樋
設置状態