トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水地の刈り払い

2019-09-03 | 水辺環境の保全
 茫々にしてた泥水地に刈り払い機を持って入った。巡回路の一部とイヌビエが繁茂した畦は手刈りしたけれど今季の刈り払いは実施していない。
 茫々にしておく訳は山荒氏の立ち入り制限もあるけれど水域環境を守る事に重きがある。多人数で入り込めば踏圧被害は間違いなく、限度つきだが茫々にしておけば生息環境は安定する。この中草種主体の草丈の中にはキイトトンボが大発生していたのが今季のトピックスでもある。このキイトトンボはまだ三々五々飛翔しているものの最盛期の数は無くなった。

 カエルや蛇類にも好まれると思いつつ茫々にしているけれど思っていたほどツチガエルは姿がない。低草地が好みだろうか。ヘビは全体的に減少気味で威之志士様の跋扈蹂躙と無関係ではないだろう。それでも大きめのシマヘビは2回ほど目撃、アオダイショウは遭遇に至らず、そんなところか。

 さて刈り払いだが畦や堤の中央部に寄せるように片側づづ薙ぎ払い終了。このまま乾燥させてから集草する段取りである。中央に薙ぎ倒して置けば集草が楽になる。余人に頼むと集草し部外搬出まで行ってくれないので自分で行った方が手間が無い。それよりも全草刈り払いをしてしまうので保全環境がぶち壊しだ。そんな事で手助け無用なのだけれども時間を割り振り難い現状になった。

 部外搬出は保全管理の要であり、これを行わず刈り草を放置すると刈り草下の虫やミミズ狙いで威之志士様のテロを許す事になる。また刈り草下は萌芽再生もせず裸地になってしまう。
 威之志士様が繁殖する前はこの「場外搬出」の手間は必要なかったし法面や畦の補修も自然劣化だけで済んでいた。冗談でなく豚コレラの侵入を歓迎したい気分にもなる。

 その豚コレラの拡大を防ぐためにワクチンを与えるなどお役人は馬鹿な発想と無駄使いをする。その手間と費用があるなら地域の猪を一掃するくらいの知恵はないものか…。無いから「敵にワクチン」なのであろう。そういえば「敵に餌と橋渡し」をやって逃がしたケースもあった。
 まあ、世間は「被害者より加害者の権利を優遇する」伝統があるからしょうもない。我が山域でも括り罠解除や橋の下で解体するハンターに「教育上悪いでしょっ!」と息巻く輩も普通に存在しているのだ。

 刈り払い前   ➡    刈り払い終わり     棚田部の周囲も刈る