トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林接池の手直し

2019-10-07 | 水辺環境の保全
 林接池の導水管を手直ししたのは盛夏頃だったか。その結果、水位は満水位を維持しているけれどそのために気になる箇所が顕在化してしまう。護岸木が水に浸っていないのだ。浸っていないと腐食が早まるし見た目も悪い。
 水見回りの常々、林接池に駆け上がり・浅瀬が無いのも気になっていて、先日必要な材を用意しておいた。これで手直しを一気やってしまおうとの魂胆だったが護岸木の手直しだけで済ましてしまった。10月初めだというのに蒸し暑く、駆け上がりを造作するための掘り取りは「必要でもあるまい・・・」との神の声があったためである。故に小生は朝令暮改人間であるという見解は誤解だ。

 結局、護岸木を外し、丸太の半分が水面下に浸るように掘り下げ据える作業を施すこと4本分、流路側の護岸木2本は無かったことにした。護岸木の手直しを終えたら堤の高さが気になる。丸太とほぼ同一面なのだった。盛り上げたくても付近に用土は無く、浚渫するほど泥土はたまってはおらず、それでも浚渫すれば胴突き作業で固めた層を破壊することにもなるし、結局は見なかったことにした。人生、見なかった事にする決断も心の平安には大切なのである。決して糊塗して誤魔化す様な卑怯な振舞ではない。
 そういう振舞は霞が関や永田、はたまた権力有識者達、知らぬ顔の半兵衛様の十八番なのだからおひねりも無い姥捨て山では無用の長物である。

      水面下まで掘り下げ  ➡   塩梅を確認  ➡   手直し終了

 眉の近くまで手拭いで汗止めしていても眼鏡に汗が滴り視野が歪む。そのため補水をかね一休みしながら眼鏡を拭うのだが、箸休めならぬ手休めにトンボを観ていた。このところ居続けているのか池に来るたびに飛翔を見るハネビロエゾトンボだ。胸部側面の輪郭で判断しているのだが他の水域では飛翔していない。
 手を伸ばせば届く距離まで回遊して来る。これも作業している小生だけが体験できる特権と自覚はするが手は差し出さないし伸ばさない。まあ、あのぶそくった人気者たちのように金貨や高額商品券の回遊が皆無の特権は寂しく孤独である。

毎朝の濁り

2019-10-07 | 感じるままの回り道
 フイールドへ到着し水見回りが日課のようなもので、この時にトンボの撮影が多く、そのトンボもめっきりと数と種類を減らしてきた。トンボに代わって蛇の幼体が度々目につくものの「こんな時期に孵化したのか!」と思えるようなサイズも見る。
 大概、ヒバカリとヤマカガシで、この日、車道で圧死していたヘビは恐らくタカチホヘビではないかと思ったけれど細かいアリがたかっていたので手にはしなかった。

 さて、水域での変化は濁りが多発してきた事にある。威野志士様の仕業ではなく、経験から「コガモ」と推定しているものの姿を確認していないので確証はない。それでも今期、水辺の補修に刈り払いを返上して努めた結果、水域の環境が適ったのだろうか、棚田部まで濁りが出ている。コナギを採餌しているかどうか知らないが水深を深くしたから休息には今までよりは向いていると思う。
 写真は上の池であるが、ほとんど全域が濁りだ。水深60cm前後で猪が毎晩遊ぶには条件が悪く水鳥の仕業と考えるのが妥当だろう。