トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の取水堰

2019-10-12 | 水辺環境の保全
 フイールドの水系にいくつか点在する堰やオーバーフロー部の仕切りは丸太材で設えたので下側の防水性能が悪く「水抜け」が度々だった。その都度、補修を重ねていたが構造材が変わらないから同じことの繰り返しで、こんなところが「三途の河原の石積み」に等しいと思ってしまう所以だ。
 今回、ステージを撤去した結果、腐食はあるものの梁材が使える状態だから、これを用いて改修することにした。手始めはトンボ池の取水堰である。

 ここも丸太材から厚板を仕切りにして投棄建築廃材のコンクリートで支え補強してあった。板では下部や両端からに水抜けが容易に発生する。大部分はアカハライモリやサワガニなどの生物的要因と観ていた。今回、改修のためブロックと泥土で水止めしてから堰を崩してみたらサワガニが大小10匹ほども現れた。これでは水が抜ける訳で、前回の改修時にはモクズガニがいたのだった。

 梁材120㎝を流路に据えるために小さいツルで地盤を加工する。小砂利と粘土の堆積層で結構硬いのであった。材と接する面だけは丁寧に加工した。これが結果を左右するのである。セメントで固めれば完璧なのは分かりきっているけれど、費用をかけるほどの年金は貰っていないし消費税も上がったのでは節約に努めないと命があっても食費が無くなる。取水堰があるから水っ腹には出来るが名水では無いしそこまで太っ腹でもないのだ。

 梁材を据え補強と侵食防止にコンクリート廃材を組み合わせオーバーフロー部を構成した。仕上げにチェーンソーで梁材の中央部を取水管の上面よりやや高く設えて終了。堰の下流部には水溜りが残っているが水漏れはなく「完璧」に近い仕上がりと、爺我自讃の締めくくり。まあ、誰も褒めてはくれんし「二度童」でも「褒めて伸びる」であろうとも、あろうとも。

 前 ➡  材を据える ➡  完成 ➡  下流から