19号台風の雨量は恐るべきものだった。当地でも390mmの雨量を観測しているのだが時間雨量は40mm未満なので河川の流量をオーバーする事が無く、コース中央に接近していた位置であっても杞憂された結果をもたらすことなく去ってくれたのだった。それにつけても未曽有の大水害に見舞われた地域は「晴天の霹靂」いいえ空前絶後の背水の陣ならぬ「地区浸水の驚天動地」だったに違いない。察するに余りある。
台風一過の秋晴れの朝、矢も楯もたまらず水回りと巡回のためにフイールドに入った。途中、水源地へ向かうために尾根の突端を回り込んでいる時に足元にズガニがいた。水域とは離れている場所なので怪訝に思ったものの漏水の張本人になりかねないから捕獲した。ゴム手袋などは背の背負籠の中なので素手で押さえたのがいけなかった。甲羅の突起で親指の先を突いてしまったのだ。
痛みよりもカニを宿主にしている感染症が怖い。しっかりと口吸いし吐き出すこと数回、杞憂と思えどやらないよりは安心なのだ。このズガニ、会友のYさんへのご進物となった。今頃はすり身の味噌汁か・・・。
集落を流れる河川の中は出水で洗われ綺麗に見通しがきくようになっていた。普段はススキ、ジュズダマ、カナムグラなどが生い茂って流路さえ見えなかったのが見通せるようになっている。この流れにいたアブラハヤやヨシノボリは生き残っただろうか。出水でウオータースライダー状態だったろうからヤゴなども全滅した可能性がある。来季の出現数は減るのはお約束だろう。

痛みよりもカニを宿主にしている感染症が怖い。しっかりと口吸いし吐き出すこと数回、杞憂と思えどやらないよりは安心なのだ。このズガニ、会友のYさんへのご進物となった。今頃はすり身の味噌汁か・・・。
