トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ようやく飛来した

2019-10-24 | 小父のお隣さん
 今期絶望と思っていたアサギマダラ、ようやく我が庭に1頭飛来した。フジバカマの開花最盛期も終わろうとしたタイミングである。フイールドのフジバカマは花期も終わり葉も傷みが目立ち枯れ行く時間に入ってしまった。これでフイールドでのアサギマダラを見る事は絶望状態で、成蝶が飛来しなければ産卵も望めないわけで、キジョランで見る幼虫も絶望となった。

 アサギマダラだけではなくアゲハなどの大型チョウ類の出現数も少なかったし、夏以降の極端なトンボの減少はやはり異常な感じが消えない。    以上

             

                   沈黙の春来る前に寂し秋

ヒシが消滅してしまった・・・

2019-10-24 | 小人閑居して憮然
 泥水池4にはヒシがほぼ水面を埋め尽くすまでに繁殖してヒシの実も出来ていたけれど実が熟すに従いヒシの間に水面が現れ、それがしだいに広がって10月後半にはほぼヒシの株は10株程度にまで減った。

 フォークソング「花はどこへ行った」のように「ヒシはどこに消えた?」と言ってみたところで何も変わらぬ。威野志士様なら葉っぱまで処理しないし、ましてや鋭い棘付きの実である。でんぷん質の多い栗の実に似ているといっても食害まではしないだろう。水路が出来て広がっていったのを見ると二本足の山荒氏に間違いないのだ。人目につかぬように実だけ離して盗り去る手間は持ちいず、ロゼット状の本体ごと持ち去ったに違いない。周辺に実を外した株の断片もないのだった。
 水底まで根を伸ばしているから出水しても浮かんだ上部が流れ去る事も無いし、そもそもオーバーフローを越えなければならないのだから無理がある。

 まあ、山域に限らず「欲しい物は物盗み去る」輩の多い事よ・・・。畑地の作物や無人販売でさえ持ち去る連中が相当数存在する話も耳に入るが、私有地でないフイールドでは罪の意識など無いだろう。あからさまに「市民税払っています」や「県民税、おさめているから」とうそぶく輩は多いのだ。
 ヒシは水域に拡散させたくない植物でもあるがチョウトンボは居ついて欲しくて自然拡散できない泥水池4で管理していても種子を上部の水域に投げ入れる人物もいて、発芽して姿を確認できる頃に除去する株は今期もあった。ウシガエルのオタマジャクシを投げ込まれるより駆除は楽だけれど盗掘・盗人や掻きまわす輩は絶える事が無い。それに耐えて作業を続けるのも結構なストレスではある。
 まあ、環境教育団体と標榜広報していても活動フイールドを痛めつけて行くだけのNPOも存在するのだから個人をあげつらってもしょうもない。

分水量の微調整

2019-10-24 | 水辺環境の保全
 泥水池1のオーバフローを改修して水位の微調整が必要なのだったが30mmほどの降雨があってより自然状態になってくれた。水見回りの時に確認すると新しく添えた梁材の堰がまだ僅かに高くトンボ池への分水が勝っている。この分水量は堰の高さとトンボ池への分水オーバーフロー部との高低差で調整する仕組みなので堰の数ミリ単位の手直しが必須だった。

 基盤層に固着安定させた堰の高さは変えられないので、ここは手斧の出番となった。頂き物の手斧ではあるが、この時とばかり活躍できるのだ。しかし削り取りは数ミリだけなのであっけなく作業は終わる。また2~3日後に分水の塩梅を確認し調整すれば済むだろう。作業量としてみれば大した量ではないものの、この手斧があるかないかでずいぶんと手間の差がでるし調整の簡便さがもたらされる。手仕事は道具次第を実感する作業でもあった。

          据え終わり後、分水量を確認   ➡    手斧で堰の高さを調整