トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

集水路の除草

2020-09-02 | 水辺環境の保全
 慣れ親しんだ集水路を使ったのだが「集水路」は水域掘削当初の役目で、現在では絞り水をため込んでいる環境から隣り沢からの送水が止まっても、ここだけは干乾びない状態にある故「リザーブ水路」あるいは「シェルター水路」としての位置づけなのだ。

 ここも水域や周囲からの植生が繁茂して水面が判らなくなってしまった。こうなると水生生物はともかく、トンボは寄り付かない。除草を行なおうとしたこの日、9時前なのにフイールドは30℃に達している有様で、抜根するための4本鍬や鎌、蚊取り線香や水筒など一式携えて現場に行くだけで汗が噴き出してくる。
 抜去した水域のイネ科の植物は分蘖(ぶんけつ)旺盛で、鍬一打ちでゴッソリ塊で抜去しなければならなかった。重いから少しづつなんて要領を使っても役には立たず、ひと塊で抜去する方が除くには早い。けれども法面の上にあげるのは一苦労で、投げ上げる重さではなく「引きずり上げる」重さなのだった。

 結局、この水路の除草しただけで青息吐息、桃色吐息とは縁のない姥捨て山の真夏日だった。それでも水面が開けばトンボは早速やってくる。今日の第一陣はギンヤンマで一通り飛行して去っていったが、そのあとはいつも通りのシオカラトンボのオンパレードだ。
 跋扈席巻している新型コロナもいつの日にかは流感のような感覚になるのだろうが、ここ泥水池夏草の繁茂ぶりについては、なじみになる事すなわち放棄された結果なのであって環境荒廃の端緒でもある。そのイメージが見えるだけに夏草抜去は体力勝負だけではないストレスがある。

              水面は少ない   ➡    見紛うほどに開けた

今日のトンボ「標高700mの池」

2020-09-02 | 小父のお隣さん
 小生のフイールドとは別の種類が飛翔しているとかねがね聞いていて、歯科受診して中途半端な時間になってしまったから郊外のその山まで車で出かけてみた。「トンボを観たい」と言うよりキジョランを観に行ったのだが「物はついでに」という諺もあるし「一所懸命」では賢明でないし遠慮は無用だった。
 駐車場についてキジョランの場所は不明のままで、池は数百メートルの所だったから最初に訊ねてみた。思っていたより小さく浅い池で、その分、飛翔密度は高いと言えるかどうか微妙に思われた。それでもヤンマ型二種が飛翔していたが、当然のごとく種別は不明で撮影も出来なかったので判明は不可能。

 多かったのはオオシオカラトンボだったが、その中に赤いトンボが数個体いて、連結飛行と産卵もしていた。撮影出来たけれど「トンボ図鑑」と対照してもはっきりしない。翅の付け根に着色があるから「ネキトンボ」風に見えたのだが色合いが薄い。連結飛行していたオスもネキトンボのオスほど赤くなかったような、赤かったような。
 連結飛行中の撮影もできたけれど、お約束の呆け、いいえボケで、やはりここはプリントしてS先生に判定をお願いするしかないか・・・。小生的には「ネキトンボ」しか該当しないように思えても、過去ひっくり返ったのは数知れず、ネキトンボだとしてもフイールドでは今期の出現はまだない。