慣れ親しんだ集水路を使ったのだが「集水路」は水域掘削当初の役目で、現在では絞り水をため込んでいる環境から隣り沢からの送水が止まっても、ここだけは干乾びない状態にある故「リザーブ水路」あるいは「シェルター水路」としての位置づけなのだ。
ここも水域や周囲からの植生が繁茂して水面が判らなくなってしまった。こうなると水生生物はともかく、トンボは寄り付かない。除草を行なおうとしたこの日、9時前なのにフイールドは30℃に達している有様で、抜根するための4本鍬や鎌、蚊取り線香や水筒など一式携えて現場に行くだけで汗が噴き出してくる。
抜去した水域のイネ科の植物は分蘖(ぶんけつ)旺盛で、鍬一打ちでゴッソリ塊で抜去しなければならなかった。重いから少しづつなんて要領を使っても役には立たず、ひと塊で抜去する方が除くには早い。けれども法面の上にあげるのは一苦労で、投げ上げる重さではなく「引きずり上げる」重さなのだった。
結局、この水路の除草しただけで青息吐息、桃色吐息とは縁のない姥捨て山の真夏日だった。それでも水面が開けばトンボは早速やってくる。今日の第一陣はギンヤンマで一通り飛行して去っていったが、そのあとはいつも通りのシオカラトンボのオンパレードだ。
跋扈席巻している新型コロナもいつの日にかは流感のような感覚になるのだろうが、ここ泥水池夏草の繁茂ぶりについては、なじみになる事すなわち放棄された結果なのであって環境荒廃の端緒でもある。そのイメージが見えるだけに夏草抜去は体力勝負だけではないストレスがある。
水面は少ない ➡
見紛うほどに開けた
ここも水域や周囲からの植生が繁茂して水面が判らなくなってしまった。こうなると水生生物はともかく、トンボは寄り付かない。除草を行なおうとしたこの日、9時前なのにフイールドは30℃に達している有様で、抜根するための4本鍬や鎌、蚊取り線香や水筒など一式携えて現場に行くだけで汗が噴き出してくる。
抜去した水域のイネ科の植物は分蘖(ぶんけつ)旺盛で、鍬一打ちでゴッソリ塊で抜去しなければならなかった。重いから少しづつなんて要領を使っても役には立たず、ひと塊で抜去する方が除くには早い。けれども法面の上にあげるのは一苦労で、投げ上げる重さではなく「引きずり上げる」重さなのだった。
結局、この水路の除草しただけで青息吐息、桃色吐息とは縁のない姥捨て山の真夏日だった。それでも水面が開けばトンボは早速やってくる。今日の第一陣はギンヤンマで一通り飛行して去っていったが、そのあとはいつも通りのシオカラトンボのオンパレードだ。
跋扈席巻している新型コロナもいつの日にかは流感のような感覚になるのだろうが、ここ泥水池夏草の繁茂ぶりについては、なじみになる事すなわち放棄された結果なのであって環境荒廃の端緒でもある。そのイメージが見えるだけに夏草抜去は体力勝負だけではないストレスがある。

