沈泥池から浚った泥土を一輪車で運ぶこと30回以上にはなっている。ようやく気がかりだった食草園と第二トンボ池の天井池状態が少しだけ緩和された。これで「溢れて決壊」という事態は少しだけ遠のいた。
それだけにとどまらず客土して地表が平坦になったことで歩きやすくなるだろうし食草や食樹の生育にも寄与するはずだ。ただ狭い食草園だし樹木が主体になっていたので成長に従い林床は暗さが増して樹冠は当然覆われている。数本は間引きしたいけれど竹やコナラの間引きとは異なり躊躇がある。
周囲に溢れている樹種でも無くて本数も多いわけでも無い。失わせるリスクを考慮すると最低3本は用意しておきたいし雌雄別株の種なら雄雌2本づつは欲しい。そんななんやかんやのまま林床を整えたのだった。
客土した泥土はしばらくは威之志士様の蹂躙に遭い続け、来期の植生はおぼつかない恐れもあるものの、大仕事を終えたという安堵感はあった。それにしても暑い暑い辟易しながらの作業だったが終わってみればどうと言う事も無く「近いところから忘れる」年齢的特質から次の泥浚いが妄想されるのだった。「もうよそう」にはなかなかならんのだった。
池に堆積泥厚く 辛い泥上げ人の言う ああ吾泥土にダダまみれ 玉汗噴いて帰りきぬ 池の泥土はなお厚く 辛い泥上げ人の言う チャンチャン!