トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

厄介な泥水池の除草

2020-09-06 | 水辺環境の保全
 蜂満総社の建立やコナギの抜去に明け暮れている間に泥水池にはイネ科の植物が大繁茂してしまった。例年、除去に苦労するキシュウスズメノヒエなんて細腰の植物ではなくイヌビエほど太い茎を持たないものの密生するイネ科の植物だ。この植物の厄介なのは見た目はスッとした姿でも細葉の縁には肉眼では認められない微細なギザギザ、ススキの葉のような鋸状なのだ。
 素手や素肌を露出して除草作業を行えばほどなく肌はあかぎれ状態になってしまうほど強力だ。真夏日、炎天下の作業と言えど半袖では作業は危なく、ゴム引き手袋とアームカバーは必須である。それでも植物体には触れたくないから4本鍬を打ち込み根こそぎ排除しなくてはならない。

 鍬を打ち込み前後に摺動させ根の張りを緩めて引く出すのだが土を抱えた根塊は重い。これを引きながら泥土の中を移動し陸にあげる。この作業を数回繰り返しただけで着衣は汗まみれである。根塊が抱える土を落す手もあるものの、浚渫の助けもしたいから、敢て土付きのまま陸にあげるのだ。上げても半分以上は植物体だけれど、土の部分を集めれば客土に使えるし窪んだ林床部に運べば均す助けにもなる。だからこそ手間は省けない宿命だ。

 泥水池3の抜去は泥土層が厚いから根塊ごと引き抜けたが泥水池4と5は泥層が薄く基盤層に根張りが入っているから抜去は困難で、結局は稲刈り鎌で水底近くから刈り取った。それも刈ってもその都度取り上げる状態ではなく絡み合っているから、草のロールを巻き取る要領で捲りながら転がしながらの除草になった。これはこれで草体が大きく重くなるから汗の噴き出るのは止みようが無い。除草面積は僅かでも作業続行は嫌気がさしてシャワーの誘惑に魅かれて帰宅だ。

   ➡    泥水池3の除草、泥付き根塊、重くて引き上げ作業も息絶え絶え、終了させてない

                 ➡    泥水池4,5の除草終了