トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「キイトトンボ、今期の見納め⁉」

2020-09-09 | 小父のお隣さん
 泥水池水見回り中に発見したが、八月末頃から確認出来ておらず既に今期は消えたと思っていたキイトトンボだ。撮影したくてもケータイしか携行しておらず、これで撮ってもPCに取り込むことが出来なくなっているしメールで送るしかない映像になってしまう。そこで本当はお爺なのだが「ままよ!」とばかり踵を返し車までデジカメを取りに戻った。撮るためには取りにいかねばならんかった。

 発生末期の個体は活発さも無くなり戻った時もそのままだった。こうなると「武士の情け」ストレスを与えないように中近2枚撮影してお仕舞。これは「無事の情け」なのだった。恐らく、この個体が今期の見納めかもしれない。旬の頃は「幸福の黄色いトンボ」として歩く周囲を乱舞していたのだ。
 「今はもう秋 誰もいない池 知らん顔してトンボがいても 私は忘れないトンボに約束したから 辛くても辛くても池を守ると・・・」なんちゃって盗作。綺麗な高音だったトアエモアだったか白鳥さんだったっけ。

           

やめられない水見回り、止められない植物テロ

2020-09-09 | 小人閑居して憮然
 水見回りの目的は水域の健全化、絞れば漏水と断水のチェックなのだが植生のバランスも保たなくてはならない。在来種であってもバランスよく共存しているわけでも無いし、水域の規模や目的に適わない植物もあるから区別しながら適者生存を図らなければならない。
 意図が無くても利用者が運び込む代表格が駐車場にしぶとく発生してきたワルナスビだが除草剤をスポット噴霧している事で抑制効果がある。この頃、頻繁に認められるのが水域に投入される動物・植物体だ。数年前はウシガエルを三日月池と上の池に放流され駆除に多大な労力を費やしたが、産卵期まで生存させなかった事から翌年から鳴き声を聞いていない。

 植物体は過去、ミズキンバイやミズオオバコなど在来種を投入された事があったけれど、在来種と言えども繁殖力旺盛で水面を覆いつくす様な種は「百害あって一利なし」で環境破壊植物に他ならない。ところが今期は外来種のアマゾントチカガミなのかドワーフフロッグビットなのか判断がつかない浮草を早春に水域にばらまかれた。あろうことかトレイル脇の水槽にまで投入している。これは気が付くたびに掬い上げ排除していたが、今回、上の池でS先生が発見したのはオオカナダモだった。オオカナダモは既に市街地の流路にまで侵出しているから購入せずとも入手できる外来種だけれど、小さな水域に投入されて繁殖された暁には水域の生息機能が働かなくなる。オオカナダモのための水域になりかねないのはお約束になってしまう。

 どういう理由で投げ込んでいくのか知る由も無いけれど、丸めて投げ込まれれば排除する側は、そのために泥地内に踏み込まねばならない。水槽内の駆除とは全く異なる手間を要する。今回は早く気づいて、長靴で入れた深さだったが、既に茎の何カ所から発根し底の泥中に根を下ろしていた。白い細根は切れやすく完全には取り切れないから今期だけでなく数年にわたって観察していかなければならなくなった。こういう輩は頭から泥土に突っ込みたい。ホント血圧急上昇する。

 水域最終区の泥水池4にはヒシを容認しているが、これはチョウトンボを呼ぶための仕掛けで、今期チョウトンボは飛来したが上の池だった。でもこのヒシにはマルタンヤンマが度々産卵に訪れている。だたこのヒシ、やはり誰だか不明なのだが実を採って上の池から順次投げ込んでいるのだ。最終区で発生している限りは水域の上流で繁殖する懸念は無いのだが思わぬゲリラのテロ行為でおちおちしていられないし目視できれば抜去しているけれど脅威はヒシヒシと感じるのだ。例え一個の種子でも晩秋には池全面を覆うほどの繁殖力がある。こうなると水域環境は悪化するだけなのだ。

 数十年も前の話題と言うかニュースに上がったのに「花ゲリラ」なんて行為があったが、それとこれとは環境に与える影響は比較にならなず、犯罪だろうから市中曳き回しの上、公開百叩きにしてほしい。

     オオカナダモ、こんなのが4株         アマゾントチカガミかドワーフフロッグビットは数知れず