トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「クロイトトンボの交尾体」

2021-06-08 | 小父のお隣さん
 水面近くを子細に探せば超低空飛行しているオスには当たるのだがメスは目に留まることがほとんどない。交尾している時がチャンスと言っても過言ではなく、産卵している時の記憶すら無いのだった。
 この交尾体を見ながら視線を外したイヌガラシの先端にイトトンボがいたのだが、明らかにクロイトトンボではなかった。撮影して図鑑対照するつもりだったが逆光撮影しかできず正体不明になってしまった。まあ、またのチャンスはあるだろう。小生としては「アジアイトトンボの未熟体」と判じたのだが、自分でも当てにはしていない・・・。

   不明種

繁殖槽を設置

2021-06-08 | 水辺環境の保全
 水辺環境は今以上の拡幅もならず粛々と維持保全を続けるのが精いっぱいだ。ともかく隣り沢からの取水と水域の漏水孔潰し、浚渫・除草とやるべきことは尽きないのに身体能力は減少するだけ。
 それでも多少、変化させた環境も欲しくてS先生の話の中から繁殖槽と言うべきか産卵槽が正しいのかは分からないものの大型プラスチック槽を購入して2槽設置してみる。さしあたりは自腹なのだが年度末まで辛抱すれば助成という手当ても期待できない訳でも無いけれど今期の時間を無駄にしてしまう。蒔かぬ種は生えないのであり、鳥の糞から目が出るはずも無し。
 代表は「トンボへの熱意は分かりますよ」と言ってくれたのだが、小生にとってトンボやカエルは分かりやすい「環境指標」でしかない。生物多様性とか環境多様性とかいろいろ口角飛沫を飛ばす向きもあるものの「食料と住処を提供する」ための方策、その一角でしかないのだ。この考えは分かってはもらえない。

 ネットで探してもいたが結局は近郊のホームセンターに深さはやや不足気味と思いつつ使用に耐えそうな品物があったから急遽購入する。まあ、自腹ではこの程度が関の山か…。これから一カ月は食生活もあおりでさらに自粛。家計のあおり運転はいけません、何て言われないだろうかと小心者のお爺は肝が縮んできた。

 観察や手入れに便利な駐車場の一角が候補地だったのだが統制を取れない団体がしばしば訪れる事もあって、便利さを採ると悪戯や破壊を受けかねず、ここはやはり離れた場所が望ましいだろうとエノキ林の北側に設置した。槽を置いたところでそのまま水を張れない。先般、浚渫した泥土を一輪車で運び地面を均し水平を出してから設置し水を張った。
 水張りもバケツで1槽に付き20回ほど運ばなければならず「合計40往復かい!」と覚悟していたのだが、庭のホースを携行して行ったら水槽まで届いたではないか。これでずいぶんと楽が出来たのだった。浚渫土を入れ鉢植えのカサスゲを入れ、除伐したコナラの太枝も沈めて準備OKである。

 帰宅前に様子を確認に行ったのだが、既に水面近くを小さな虫が飛翔している。二つの水槽には放置されたトロ箱に発生していたボウフラも投入しておいたこともあり、卵よりヤゴが入っても大丈夫、まあ、そんな事は無いけれど。

    水平を出す  ➡   水、資材を入れる  ➡   満水にして完成