トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

フイールドではオオバウマノスズクサ

2021-06-21 | 蝶の食草園
 フイールドのジャコウアゲハ、他のアゲハ類に比較すれば少ない様に感じていたから庭で節操も無く蔓を伸ばしているウマノスズクサを移植したのは何年前か…。それなのに、ああそれなのに一回たりとも産卵は無く今期も始まったのだが、小生の婚期はとうに過ぎ根気も薄らいできた今日この頃…。

 先日、クヌギの枝にジャコウアゲハの幼虫が居て、不思議だったからS先生に質問した答えが「オオバウマノスズクサを食べていて移動してきたのでしょう」と言う。小生的にはオオバウマノスズクサを見たことが無く幼虫も終齢だとは思わなかったのだが二日後、思い出してクヌギに確認に行ったら蛹化していた。「クヌギを食べていたのではなく蛹化のために移動していた」のと判ったのである。しかし、近くにオオバウマノスズクサとやらは見いだせなかった。

 ところがである、クヌギ横の斜面にカヤノキがありネザサとクズに埋もれてきたから刈り出すために斜面に潜り込んだら足元に幼虫がいるではないか。「エーッ、これがオオバウマノスズクサかぁ」とシゲシゲ眺めていたら近くにも一匹見つけた。居るところには居るのだったし、それも意外と近い場所だったから癪に障る。まあ、灯台下暗し、てなもんや三度笠。

              あっちにもこっちにも

立て看板の更新

2021-06-21 | 感じるままの回り道
 フイールド入口の立て看板を更新した。既存の立て看板は風雨で劣化し、既に文字の判読さえできない状態になっていたのである。それが写真下、立て看板の支柱に立てかけた板である。
 文章をどうするか思案したのだが最初の立て看板に入れた「環境保全」や「生物多様性」と言う語句は使わなかった。カバーする範囲が広く具体的に何を表すのか「判らない」だろうと推測したからだ。ここで思い出したのは看板を設置するためのやり取りの中で文案に「環境保全」の語句を入れて送ったところ「環境保全地域指定はされておりません」との回答が来た。若い担当者だったが既に立派なお役人に老成しているのを感じたのだった。

 それはともかく今回は「生態系保全」と表現したが、これもどこまで正しいのかどうかの疑問は残る。実際問題として水域の造作をすれば「トンボの保護」と言う複眼ならぬ単眼で認識されるし、植生涵養をしていても雑草としか認識されないし、その上「雑草が伸びて人目が悪い」思いを湧き上がらせるような現状だから「生態系保全」もどれだけ認識理解されるかは未知数の表現であろう。であっても立て看板の表示さえしておかなければ一層、其の目的設えとは遠い位置での見方しか出てこないのは必定で、小生としてはロープや柵に同じく「やりたくない設え」でもある。

今日のエッ!品「食用菊の完熟梅ジャム和え」

2021-06-21 | 何よりの楽しみ
 どういう加減か、まだ6月だと言うのに「収穫期9月」の食用菊が開花してしまった。品種は「十五夜」と言う「阿房宮」の枝変わり品種だ。狂い咲きしたところで小生に何ら不都合も不自由も無く「頂きます」に尽きる。食用菊は幼いころから親しんで食した古里の味なのだが、概ね三杯酢か酢味噌和えが普通だったと記憶している。
 もっとも郷里で食べていたのは「もってのほか」と言う薄い桃色の花で黄花は食した記憶が無い。この収穫期は主峰が白くなる前後であったように記憶しているので稲刈り後のご馳走だったに違いない。

 ところがである、今回は田植えが終わった時期での賞味で、いささか戸惑いを隠せない。それでも好物には違いないし「初物」をどう食べようかと思案して、先日に調理したばかりの「完熟梅ジャム」で和えて食べる事にしたのだ。とりあえず一鉢分を摘みレンジでチンして冷水で晒し水を切り完熟梅ジャムを載せた。

 少々絡めてひと花を口に入れる。レンジで加熱途中から菊花の香りが鼻腔に来ていたのだが口に入れて最初は梅ジャムの酸味、それから甘味が広がり、噛みしめるとシャキシャキ感が脳天に伝わる。「ああ、これこれ!」と思わずにはいられない。噛みしめるほどにシャキシャキ感、梅ジャムの酸味と甘みが口中に広がる。言わば「口中調理」みたいなものなのだが、脳内にはオキシトシンが多量に出たことだろう。
 完熟梅ジャムは作れた量が少ないから大事に食べたいけれど、小匙突っ込んで舐めて居たい誘惑にもかられる味である。なんか太郎冠者や次郎冠者の盗み舐めに繋がる行為であるものの叱る主人は居らず、小生が御主人様なのであるから大丈夫だぁ!。

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