トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

全槽の水を替えた

2021-06-22 | 水辺環境の保全
 ユスリカやボーフラの発生槽がその機能を発揮できていない。拠点道具小屋周辺の風呂桶に比較すると個体数が断じて少ないのだった。原因が判らず「どうしたもんだか⁉」とモヤモヤしていた折り、S先生が横の竹筒からボーフラを採集する時にモエビが出てきたのだ。モエビがボーフラを食するかどうか知らないものの因果関係は「あるだろう」と推測。それなら池の水でなく駐車場の水道水を入れればモエビは入らない。

 しかし距離がありバケツで運ぶ400ℓはうんざりする量で避けたい。そこで先日の「トンボ発生槽」の時に使用した散水ホースを使う事にしたが少し距離が不足し、やはり最後はバケツで運ばねばならない。「さーてどうする…」と思案するまでも無く芳香蒸留水を作る時の冷却用水を送るホース6mを足せば良いと気づいた。これで腹が固まってさっそく着手である。
 水を用意する事で思い出したのは実家に水道が無かったころの話なのだが、下校後、風呂を沸かす事が役割になっていた時期があって、風呂桶に水を張るのに40分以上もガチャコンポンプを上下させていた。そのあとは風呂釜の前で火の番だったのだが、その時に爺様の煙草盆から「キキョウ」だったか「みのり」だったかの刻みたばこを摘まみ取りウツギなどの茎に詰め吸ったのが初めての喫煙。「美味しい」と思ったのだが喫煙者にならなかったのは祖父母の居た八畳間を開けるたびに煙が充満していた事に由る。「こんな風にはなりたくない」と思ったのは今でも忘れてはいない。

 槽の水はバケツで掻い出し金笊にあける。これでモエビの確認をしたのだが三つの大水槽には入っては居なかった。結果的には混入零だったが池の水は入れず水道水で満水にする。それでも後々の補水は降雨と日照りで減少すればバケツで水道水を運び、直近の池の水は「使わない」と決めたのだった。留意していてもモエビの入る確率はあるし幼体や卵などだと視認も出来ない。
 駐車場の水道水は隣り沢の流水だから生物混入の可能性はあるものの池の水ほどでは無いだろうから「初めの貯水」用には問題無かろうて・・・。水槽の中にはクズの葉と孟宗竹の一節を入れた。これは栄養源となる成分を加える手法でS先生直伝の工夫なのだ。葛葉は「乾燥してから」と言われていたが「待てない性格の小生」、無理だった。

 現状  ➡   空にする  ➡   改めて水道水で満水、日陰用のバタ板を渡し終了