トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

好きなガもある。ガガはもっと好き!

2021-06-09 | 小父のお隣さん
 棚田部の草むらにオオミズアオがいた。夜行性だし小生は中高生、いいえ昼行性なので出会う機会はほとんどなくてシーズンに逢うか逢わないかは神のみぞ知る関係でしかない。
 そんな事から昼間に出会うオオミズアオは尾羽打ち枯らし草臥れ果てている個体ばかりなのである。今回も標本になるような綺麗な姿ではなくてほぼ生を全うしたかのような姿の個体だった。

 横からの写真はボケてしまったのだが腹部の膨らみを見ていたらお蚕さんのガを思い出した。実家でも養蚕をやっていた時期があって丁度、桑の葉だけを与える時期から枝ごと切り取って並べる変革期だったのだろうか、どちらのやり方も記憶に残っているのだ。
 お蚕さんの蛾は翅を震わすけれど飛翔できるわけもなく交尾し産卵すれば消えてしまう存在だった。使った事は無かったが和紙に産卵させ「どうして紙にくっついているのか?」不思議だった。ガは多くの人は嫌うだろうが小生、オオミズアオだけは「素敵」に思える。「ガガは好き」と表記したが、これは言葉の綾でスター以上の事は知らないし歌の一曲すら認識していないのである。しかしながら、ここが卑しいところなのだがオオミズアオのごとくグラマーであることはTVで見て知っている。時折は入ってくる風の噂で「肥えた、痩せた」と知るが世間はかまびすしいのぉ。姥捨て山は野鳥のさえずりに溢れた静寂じゃのぉ。

   

ノアザミの群落を創出するのだ

2021-06-09 | 今日は真面目に
 既に一回目の採種は済みトレイに採り蒔きしてある。ほぼ発芽してくれれば定植用の苗には困らないのだが、やはり何時もの勝手心が出てしまう。「採り蒔きでも直接採り蒔きすれば手間が減る」と、まあ、理屈はそうなのだけれど過去の採り蒔きのフジバカマにしてもノアザミにしても播種した範囲で効果を感じた事は皆無なのだった。要は失敗と言って良いのだろう。
 そこで同じ「採り蒔き」でも耕転した範囲に播種して見る事にした。これならトレイに播種したのに近いし発芽率も上がるだろう。その上、梅雨が終わる頃には根張りも夏越し出来るまでになっているだろう。

 Yさんの豆トラを借用しトンボ池横の平地一畳ほどを耕転する。その前に水際に育ってしまったコナラを除伐して池内に日照を復活させる。このコナラで日陰になった部分はヒキガエルの産卵床として池の創出当時から手を入れてきた部分で、池側に枝を広げたコナラには用が無い。モリアオガエルの産卵枝に使えるかと様子を見てきたのだが、第二トンボ池のヤナギがあるから不要としたのだ。

 耕転を何度も繰り返しローターの半分ほどが埋まるまで続ける。棚田跡の粘土質土壌はなかなか頑固でローターの喰い込みが悪い。周囲の野草は刈り払われて無残な平地になっているものの元気に萌えだすのは生命力の賜物だ。ノアザミがそうなって来季は満花飾を見せてくれるだろうを心待ちにクロツグミ、サンコウチョウ、ウグイスなどの鳴き声を耳にしながらの耕転だった。
 そのあと播種する種を採種して歩いて、家で種を外そうかと思ったけれど冠毛が室内に入り込んで厄介なので道具小屋の階段に腰かけ採種していた折り、突然の羽音で顔を上げたら目前1mほどの至近に空中急ブレーキで舞い上がった小鳥がいたのだった。体色は瑠璃色「オオルリだ!」と追視したら横のクヌギの枝に止まったので「撮影、撮影」と思ったけれどでデジカメは不携帯、ガラケーはOFFのままで役に立たなかった。
 冷静になって思い返すと「オオルリ程大きくない」。自宅で図鑑を開いたらルリビタキかコルリが色と大きさで一致する。太り方が異なるしルリビタキは山吹色が彩色されていたものの短期記憶だけでは判然としなかった。でもでも接近遭遇初体験!。

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