棚田部の抜根残渣物を場外搬出していたおり、残差物の窪みにヘビがいた。濃いウグイス色の体色に背に黒い筋が入っているので「タカチホヘビ」と分かったのだ。ミミズを主食しているとかで普段は目にする事も無い種であるが動きが悪いので確かめてみると尾部に傷がある。おおかた鳥などに啄まれた傷の様に見えた。
駐車場にボーイスカウトの隊員たちがいたので取り上げて見せに行ったのだけれど進んで手を出してくれる児童は少なく隊長に声かけられてこわごわと触れる児童が大半だった。「タカチホヘビにはもう生涯見る機会はありません」と殺し文句を言ったお蔭かどうか分からないけれど数人は掌に載せて観察してくれた。小生だって年に一度も見ないのが当たり前のヘビなので今回はよく見たつもりだけれどミミズを主食としているだけあって頭部先端は潜り易い形状をしている。しばし児童と保護者の喧騒に見舞われたのでストレスは大きかったと想像する。傷の状態から回復するのかどうか何とも言えない。