配水管の移設作業を終え堤の嵩上げも終え、久しぶりのまとまった降雨にも沈泥分水池の機能は確かめられて「やれやれ」と思った翌日に堤と配管埋設面、漏水孔潰しをした範囲が威之志士様の跋扈蹂躙でグサグサに荒らされてしまった。ホントにどういう訳か苦労して作業した箇所を狙い撃ちされ破壊されるのが常なのである。今回、盛り土した用土はミミズなど生物のない崩壊面の用土なのにもかかわらずなのだった。この日の予定は冬季を前にクヌギの苗を植えつけマテバシイのドングリを点在させ地表に埋める予定だったのに急遽、土木となってしまった。
数日前に嵩上げ整復したばかりの堤と地表を再び嵩上げし整復したものの、このままでは同じ憂き目に遭いそうだから竹酢液を噴霧しておく。効果のほどは不明だけれど獣は焼け焦げた臭いを嫌うとどこかの本で読んだ記憶を頼りの助っ人なのだ。これで効果が無ければ周囲に立ちションし加齢臭をまき散らしてやる。「どうだ!参ったか⁉」と言う事態になればご満悦、甘酒1杯となるであろう。立ちションは軽犯罪に当たるようだが威之志士様の跋扈蹂躙が軽犯罪にならないのは合点がいかない。
てな事で気分はすっかりヘコヘコモードだ。気を取り直して種子の散布をする気にもならず沈泥地の上流部の改善を行った。この改善も頭にはあったけれど着手するまでには至らなかった整備作業なのだ。流路10mの中に2段の丸太段差工を施して沈泥池と合わせれば3面の浅く水面面積はやや広く水流の弱い水域が出現した。この環境は水生生物には大切な環境で作業中にも大型のヤゴが姿を見せていたし設え終わった頃にはマユタテアカネの連結産卵が始ったりと、結果はすぐに現れた。小さな生き物たちの環境分析は早く、好所適所と判断すれば作業中でもやってくる。まあ、それはそれだけ生存環境が少なくなっている裏返しでもあるけれど・・・。