年を経て想い曳き出た郷愁に胸にあな開く風はすり抜く
なにも無き二人の間の転校生何でいまさら想う老いの日
現世も逢えぬ人あり久遠の地遠山の雪連山の麓
無傷とは言えぬ更身を還す時さらにメス入る臓器摘出
旅路ゆえ行きかう群れは多かれど越し方独り逝き方独り
細胞と菌の力で我が身起つ虚人兵なる我が身は未完
人生最後同級会の集合写真献杯す
年を経て想い曳き出た郷愁に胸にあな開く風はすり抜く
なにも無き二人の間の転校生何でいまさら想う老いの日
現世も逢えぬ人あり久遠の地遠山の雪連山の麓
無傷とは言えぬ更身を還す時さらにメス入る臓器摘出
旅路ゆえ行きかう群れは多かれど越し方独り逝き方独り
細胞と菌の力で我が身起つ虚人兵なる我が身は未完
人生最後同級会の集合写真献杯す