上の池も流れ出るままにせず堰き止めてカワセミやカルガモが集まるように設えたばっかりに泥の層が厚くなるばかりだ。既に二度にわたり堰の高さを上げた結果、水深の二倍も泥の層が堆積してしまった。浚渫するのは岸辺からほんの気持ち程度の量なので効果は無いのであるけれど全くやらないよりは良いだろうとやってきた。それに合わせて池の中央に泥が流れ込まないよう沈泥部を拵え護岸丸太を施し泥上げ作業の場所作りもしてきたけれど既に場所が不足している。今回は思い切って護岸丸太を大径木として泥が流れ落ちない様に始末する事にしたのだ。
用材は伐り出さず、長らく放置されていたヒノキの朽木を使う事にしたのだが既に二昔も経つのに心材はしっかりとしていて用が足りる品質である。しかしながら集積場所から護岸現場まで50m以上ある。この距離を乾燥していない丸太を鳶口や転がして移動させるのは馬力不足である。そこで牽引器の出番だとして使ったのだけれどハンドル操作1往復で曳ける距離はわずか5cm程度なのでセッセッセのヨイヨイヨイと汗を吹きだし孤軍奮闘したのである。しかし、これに時間を喰ってこの日は丸太をどうにか並べただけに終わってしまった。それでも放置され朽ちるがままに苔生していた材が活かされるのであるから祝着至極であろう。けれどこんなことを行う小生は執着地獄の真っただ中であるわい。まあ、つまり爺子ちゃんはシカトされたままの作業なのであって、シカラレモセズホメラレモセズ ソウイウヒトニ ワタシハナッタ・・・。