三日目にしてようやく護岸丸太の入れ替えが出来る。まずは埋もれてしまった護岸丸太を外しながら新たな、とは言っても古材であるが太い丸太材と交換した。一通り入れ替えたところで外した丸太材をその上に載せ固定すれば二段重ねの護岸が出来上がった。
入れ替えの用材を配置して目見当を付ける。ここまでは前日の作業だ。
入れ替え終了した。外した材は池の中にある。文字にすれば他愛も無く簡単だったが堤の部分は泥濘状態だし池に入れば長靴が泥にとられて抜くのもおぼつかない。何度か「オットットー!」となったけれど今では誰も「オットゥー!」なんて呼ばないし「ヤットゥー」なんて場所違いだし「ナットゥー」も泥土は似たようなもんだが口には出来ず「結局は丹衛門どん」であって独り言で気合を入れたわい・・・。さてこの「結局は丹衛門どん」は越後出身者でも死語になった。
まあ、それはともかく、これでようやく池の泥浚い出来る泥上げ場を設えたのだ。同時に山体からの絞り水を誘導する堤の高さも上げる事が出来るので出水の度に池に拡散していく泥土を沈泥部まで誘導し易くなったはずである。
丸太二段の護岸完成