一晩で60mmほどの降雨があった。久しぶりのまとまった降雨だったから移植した彼岸花やキジョラン、花菜の散布種子には大歓迎された事だろう。一方気になったのは先日に送水管を再敷設した沈泥分水池の様子で雨上がりに確認に行ったのだがその帰りに林内でタカチホヘビと遭遇した。先日見た受傷個体かと思って拾い上げてみたのだが健康体だった。背中の黒い筋模様は薄かったから一瞬は疑ってみたもののタカチホヘビで間違いなかろう。
この日は雨後の見回りだったから手袋の用意はしてなく素手で捕まえたのだが車に戻る途中、何となく腕の振りに伴って臭気が来る。思い当たるので掌の臭いを嗅いだらまさしく手のひらから発していて臭いにも記憶がある。それは臍の胡麻の臭いに近いのだった。ヘビ自体は「生臭い」のは承知だけれど大抵は素手でなく手袋を装着して保持する時が多いので臭いの事までは気が付かなかった。臍の穴に指を入れ臭いを嗅いだのは何時頃の事だろうか。こう言う埒も無い記憶を再生するのも回想療法に役立つのだろうか…と何時もの埒も無い妄想が始まるのだった。それもタカチホヘビの体臭で、である。タカチホヘビは臍の胡麻の臭いだったが小生の加齢臭はどんな香りなのか自分では判らない。まあ、犬も寄っては来ないから判る時は無いのだろうきっと・・・。