トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

作業道の処理

2011-01-24 | 今日は真面目に

Photo_7  今日はM氏が孫を連れて一緒に作業をしてくれた。お陰で作業道にする痩せ尾根は随分と通りやすくなった。

 まだ尾根の両脇には伐り倒した孟宗竹がごまんと倒れたままになっているし、崖地の上部は手付かずに残っているから、孟宗竹の処理は2月いっぱいか今年度いっぱいは掛かりそうな気配だ。

 それでもこの一角が終了すれば孟宗竹の一つのコロニーが消滅するから、孫生えひこ生えの処理は必要だとしても、万歳には違いない。

 今日もチェーンソーで切り倒すのに専念したが、やはり亀裂骨折とは言え、肋骨の患部には負担のようだ。鈍痛が出てきた。


*大寒

2011-01-23 | 今日は真面目に

 霜柱踏んで入りゆく奥山の音は足元に聞こゆ道行

 凍み風に身体は冷えてゆくままに汗など遠きひとり枝打つ

 竹倒し陽の当たりたる林床で眩しく仰ぐ大寒の空

 昼過ぎて霜の消えざる北影の谷地通るたび白き息はく


春まだ遠き

2011-01-23 | 小父のお隣さん

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  最低気温は連日氷点下、最高気温も二桁は温かいと言える日々のこの頃でも、ミツバチは休むことなく花に訪れている。

 少しばかり開花した菜の花とオキザリスに気温が上がったころに数引きが訪れるのだ。ニホンミツバチかと思ったがセイヨウミツバチだった。花粉玉も膨らまして元気なものだ。春の花は黄色が多いというけれど、既に梅の花は咲いたし、サザンカや椿の観光園も営業を開始している。これらの花色をみると黄色はほとんどない。園芸栽培種が殆どだからだろう。

 梅も椿もロウバイも早春をイメージさせる花だろうが、小生は菜の花が春の証に思える。香りが漂ってくれば申し分ないが、まだ香りを撒き散らすほど盛期ではないようだ。


*風花の頃

2011-01-22 | 感じるままの回り道

 除竹した殺生の跡霜の下

 風花を吸うや伐り口樹液染む

 クリスマス風に吹かれて独り伐る

 風花に追われて下る沢伝い

 落葉すら動かぬ今日は納めの日


気分を変えて

2011-01-22 | 今日は真面目に

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  尾根上部の除伐を開始した。やることは同じでも作業ルートを開く意味合いがあるから、少しは気分転換になる。

 尾根の散策道にいたる急傾斜の細い尾根を作業道に決めてとりあえず除伐を開始する。およそ50本程度伐り倒したところでガス欠になり、リブバンドをしている身だから早目の作業終了とした。

 太い竹のみを倒して、細いのはそのままだが尾根の空が望めるようになった。また風が吹き上げてくるようにもなって、この一瞬は何回味わっても気分が良い。これから林内の小竹と常緑樹を除伐するが、小面積だから除伐するだけで二日か三日も見れば良いだろう。やはり竹を刻むのが厄介だ。

 歓声が聞こえるので振り返れば、顕わになった林の向こうに子ども達の遊ぶ姿が垣間見える。小さな溜池に、と言っても水は深みに少しだけなのだが、泥の底を楽しんでいる様子だ。こんなことも気分転換に良い薬である。


*林道の秋

2011-01-21 | 感じるままの回り道

 からころと音が見えたり落葉舞う

 小春なり落葉止まぬ人も居ぬ

 風も無く葉の降り止まぬ作業道

 つむじ風枯葉ささやき通りたる


枯木に花を

2011-01-21 | 感じるままの回り道

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 トンボ池の水面がだだっ広いだけで身を隠す場所も少ないから、切り株二つ調達して配置した。欲を言えば、もう少し大きな物が欲しかったのだが肩に乗せて運ぶのは、これくらいが限界だった。

 幹の太さは一尺前後といったところだろうが腐朽が進んでいるから、本当に枯木そのものだ。花を添えれば生け花の素材にも使えそうだった。竹を切っても切っても「かぐや姫」は現れなかったし、池を掘っても掘っても「埋蔵金」は出てこなかった。

 せめて「ここ掘れワンワン」が当たらなかったとは言え、「枯木に花」は出来るのだと、エッチラオッチラと山道を運んで据えたのだ。ただ朽ちるに任せたままの切り株も、これでようやく花を持たせてもらえたのである。お役にたった!


あーあ、またかよ!

2011-01-20 | 感じるままの回り道
 子ども時代、膝小僧や肘を擦りむいて帰ると祖母が「ご先祖様から借りた身体だから綺麗なままで返しなさい」なんて言われて赤チンを付けてくれたものだ。しかしまた「やってしまった!」。
 
 クシャミや咳をするとビリビリ痛むし、起き上がる時や深呼吸の時も痛む。呼吸は陰圧時は痛まないが胸を膨張させると痛い。心当たりを指でなぞると痛点がある。「もしや?」が「やっぱり!」と確信に変わるのに躊躇はなかった。なにせ22ヶ月前に体験済みの症状だ。
 シップは不要だけれど確認のために受診したら「右の六番」が亀裂骨折していた。結局、リブバンドを装着することになった。「あーあ、またかよ!」である。ブラを着けている感じで、少々恥ずかしい。
 
 竹を切るために、急斜面だったから足場になる竹の集積した上に乗らざるを得なかったのだが、体勢を作ったときに竹が後方にスライドして前のめりになった。あわてて左手で竹に摑まったまでは良かったが、根元が腐っていて折れてしまった。そのまま頭から転落する姿勢になって倒れる下に右手を着く所は無く、右胸を竹の切り口で受け止めてもらった様なものだ。頭から落ちていたら頚椎損傷もあったかもしれない。そう思って「不幸中の幸い」と痛い胸をなでおろしている。
 思うに学童の頃、クラスの大竹さんに意地悪をしたことがあったが、二回の竹がらみの骨折で「竹繋がり」の「因果応報」と独り苦笑いだ。二人とも今は他県だけど…。
 

一段落

2011-01-20 | 今日は真面目に

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 切り倒した竹の裁断処理がようやく済んだ。まだ粗朶の散乱している場所もあるから、これらを整理集積しないと終了とはいかないものの、もう1日と言うところだろう。

 その後は、更に上部の稜線までは10mのところから左右40mの範囲、およそ400㎡の孟宗竹林の全伐をする。ここも以前は植林地内だったのだが、今、針葉樹は一本もない。日当たりが良いから孟宗竹にとって代わられた。

 西側は崖地で地すべり痕の見られる急傾斜だから、立ち入るのは少々勇気がいる。作業速度を緩めて行えば、何とかなるだろう。

 山の手仕事は際限が無いのをつくづく感じる今日この頃だ。


ノジコかなあ?

2011-01-19 | 小父のお隣さん

Photo  トレイル脇に小鳥のなきがらがあった。損傷も少なく発見できるのは稀だ。一見、スズメのようだが胸部は鮮やかな黄色でアオジかと思ったのだが、頭部の色彩からノジコではないかと推測した。

 腹部が多少乱れてはいるものの、捕獲されて息絶えたとも思えなく、「鳥インフルエンザ?」と脳裏に浮かんだから手をつけずに置いた。

 通常は羽毛だけしか発見できないのが多いのだけれど、前日、前々日との2日間の出来事であるから、餌にならずに済んでいるのは、何か忌避される要素があるのだろうと思っている。しかし野鳥の羽毛は地味だけれど、眺めるほどに美しさが伝わってくる。もちろん自分でお化粧したわけではないが、造形の神は精緻であると共に消え逝く時は人知れずあっけない。


*侵入竹除伐

2011-01-19 | 今日は真面目に

 加速して斜面を滑る太き竹笹葉衝き抜け谷に突き射る

 大竹は地響き立てて倒れたり沢を乗り越え向こうの斜面

 竹を伐る風さむざむと背に凍みて独り伐る山陽は有り難き

 横に伏し今は静かな大竹も半時前は風と張り合う


予定域内全伐

2011-01-18 | 今日は真面目に

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 ようやく予定域内に生えていた侵入竹を全伐した。開始してから約一ヶ月、延べ人数にして70に達した。まだ林床の集積は終えてなく、もう数日、10人工くらい必要とする見込みだが気分的にも一息つける。

 今日は季節風が強くて、竹の重心方向とは逆の風向きだったから、倒すのに手間が掛かった。風も一定ではなく息継ぎをするから、風による重心方向の偏移がうっとおしい。その上、足場の悪い場所ばかりだったから、足場を作るために竹を敷いて、その上で作業する事が多かったので、重心の偏移は厄介だった。

 危惧していた通り、竹を集積した上で切り込みを入れようとした時、竹がスライドしてバランスを崩した。近くの竹に手を添えたまでは良かったが古竹で、根元から折れて一緒に倒れてしまった。右の胸を竹の切り口でしたたか打ったが骨折までには至らなかったようだ。それでも息を大きく吸うと痛みが走る。

 回避したほうが良いと判断しても、状況的にその条件で行わなければ出来ない作業もあって「リスクは取らない」と言うわけには行かないのが現実だ。


*行く川の流れは 2

2011-01-18 | 今はうたかた

 父母と耕し畑はすでになく見渡すかぎり穭田の霜

 父眠る墓の中には母おらぬ祖父母もおらじ御先祖もなき

 招魂所並ぶ戦士は前髪の会津長州薩摩の藩子

 仔を取られ三日三晩呼ぶ牛の声はいまだにこの身の奥に

 故郷は遠くにありて想うもの思いて痛む胸に風吹く


*寒さ厳しき

2011-01-17 | 温故痴新

 山里は雪降り積みて道もなし今日来む人をあわれとは見む    平兼盛

     沢道は雨降り積みて道流る今日来る人はあわれや見えず

 み吉野の山の秋風さ夜更けてふるさと寒く衣打つなり        藤原雅経

     身よしなし山も秋風白湯冷えてふるさと遠く鼓動打つ胸

 秋は来ぬ年も半ばに過ぎぬとや萩吹く風の驚かすらむ       寂然

     飽きはこぬ歳は半ばも過ぎぬとや禿吹く風は冷たく掠る


一月定例会

2011-01-17 | 月例会

2011,01,05(土) 9:30~13:00

会員 13名

活動  午前:侵入竹除伐後の処理

         環境アセスメント協会の実地調査(現地案内)

     午後:寒さのため解散・活動無し

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 活動中は汗ばむが、動きを止めると冷えてくる陽気だった。切り倒した竹の処理は10人からの人数が一斉に取り組むと片付くのが早いこと「目を瞠る」とはこのことだろう。これで今月中に処理終了の目途がついた。