冬になるとほぼ毎晩、水鳥の飛来がある泥水池である。濁り水が流入していないのに特定の水域だけ濁りが強くなっている寒い朝なのだ。近くで水面を眺めれば羽毛が浮いているし、特に棚田部への飛来は毎年の事で秋たけなわの頃までは水域全体にあったシャジクモの群生部が中央部から消失していく。飛来するのは仮の塒と言うだけでなくついでに採餌活動もしているからこその濁りなのだろうと確信しているが飛来する種が不明だ。
例年、羽毛を採集し判定をS先生に委ねると「コガモ」の答えが返ってくるのが常なのだけれどヤマシギが鳴き声を交わしていた夜間の実体験もあるから羽毛だけでなく撮影して確認したいと常々思っていた。そんな折に助成金で記録用カメラ購入の手立てが出来そうな話が来たから、これは嬉しい。自費で購入しても1万円台で購入できるけれど観察・記録用として自費で済ませなくても好いのならば神仏大地の慈悲に相違ない。