澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「なので」「ざっくり」~奇妙な日本語考

2007年09月30日 19時19分40秒 | Weblog
TVを見る時間が増えると、奇妙な日本語の使い方が気になる。

ひとつは「なので…」という接続語。前段の文脈を次に説明するための接続詞として使われているが、以前はこういう使い方はなかったように思われる。
もうひとつは「ざっくり」という言葉。先日、田原聡一郎までこの言葉を使っていた。このときの用法は、「ざっくり説明してほしい」というものだった。「おおざっぱに」「大体で」という意味なのか、「はっきりと」なのか、実のところよく分からなかった。

「ざっくり」は、小さな国語辞典には出ていない。インターネットで検索すると、「オトナ語」のひとつだとして、たくさん使用例が出てくる。「大づかみで」という意味が一般的なようだ。
文頭の接続詞としての「なので」は、結構、奥深い。「○○○なので、………したい」という従来の用法をひっくり返した用法なのだ。従来の彼我の関係が微妙にずれてきた結果、生み出された新しい用法のような気がしてならない。これも時代の反映なのかも知れない。