澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

北京オリンピックの「君が代」

2008年08月12日 19時31分18秒 | Weblog

北京オリンピックで流される「君が代」、まだ2回しか聴いていないが、気付いたことがある。

「君が代」の後半部分で、ドラが2回打ち鳴らされるのだ。


かつて欧米の楽団が「日本のメロディ」といったアルバム(LP)を作ると、必ずといっていいほど、ドラの音が入っていて、違和感を感じたことがある。遠い東洋の果ての音楽を演奏するのだから、オリエンタル・ムードを出すために、ドラの音色を加えたのだろう。リカルド・サントス(ウェルナー・ミューラー)が代表例だ。


だが、今回の「君が代」は日本の国歌、特別な曲だ。誰がどうしてドラを加えたのか気になったので、検索をしてみた。その結果は、北京交響楽団が2年間をかけて各国国歌を録音したらしいことが分かった。

http://www.excite.co.jp/News/china/20080725/Recordchina_20080725036.html

 

米国国歌を注意深く聴いてみると、いつもとはやや違った演奏であることが分かった。だが、ドラが入っている訳ではない。


「君が代」にドラが挿入されている意図は何か。

1 北京の音楽担当者が工夫を凝らした結果、こうなった。([「善意」による編曲)

2 日本は中華文明の亜流に過ぎないことを音楽で示した。(政治的意図に基づく編曲)


真実は何か不明だが、日本のオリンピック担当者は何故、この「君が代」に抗議しなかったのか不思議でならない。




マントヴァーニの「サマーナイト」

2008年08月12日 02時09分23秒 | 音楽・映画

マントヴァーニ楽団が演奏する「サマーナイト」という曲をいま聴いている。


マントヴァーニのトレード・マークである「カスケーディング・ストリングス」の技法を多用した、かなり甘ったるい曲なので、好き嫌いが分かれそうだ。彼の自作曲かと思ったら、何とジャズの名プレーヤー、ベニー・カーター(写真)が作曲した曲だった。


知人の英国人は、この曲を絶賛していて、マントヴァーニの演奏の中でもベスト10に入る名演だと言っている。「暖かい夏の夜を見事に表現している」そうだが、日本の夏は「暖かい」どころではない、ほとんど亜熱帯なのだから、とても英国人の感性とは合わないことが分かった。


「イージーリスニング音楽」ひとつとっても、このような文化ギャップが存在するのが面白い。