北京オリンピックで流される「君が代」、まだ2回しか聴いていないが、気付いたことがある。
「君が代」の後半部分で、ドラが2回打ち鳴らされるのだ。
かつて欧米の楽団が「日本のメロディ」といったアルバム(LP)を作ると、必ずといっていいほど、ドラの音が入っていて、違和感を感じたことがある。遠い東洋の果ての音楽を演奏するのだから、オリエンタル・ムードを出すために、ドラの音色を加えたのだろう。リカルド・サントス(ウェルナー・ミューラー)が代表例だ。
だが、今回の「君が代」は日本の国歌、特別な曲だ。誰がどうしてドラを加えたのか気になったので、検索をしてみた。その結果は、北京交響楽団が2年間をかけて各国国歌を録音したらしいことが分かった。
http://www.excite.co.jp/News/china/20080725/Recordchina_20080725036.html
米国国歌を注意深く聴いてみると、いつもとはやや違った演奏であることが分かった。だが、ドラが入っている訳ではない。
「君が代」にドラが挿入されている意図は何か。
1 北京の音楽担当者が工夫を凝らした結果、こうなった。([「善意」による編曲)
2 日本は中華文明の亜流に過ぎないことを音楽で示した。(政治的意図に基づく編曲)
真実は何か不明だが、日本のオリンピック担当者は何故、この「君が代」に抗議しなかったのか不思議でならない。