澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

北京オリンピックの「口パク」

2008年08月19日 11時21分53秒 | Weblog

北京オリンピック開会式で、「歌唱祖国」という歌を歌った少女が「口パク」だったとして問題視されているようだ。本人が歌ったテープの「口パク」ではなく、他の少女の歌だった点が批判されているようだ。


記憶に新しいところでは、トリノ五輪(冬季)でのパバロッティもまた「口パク」だったという報道がある。

 世界3大テノールと呼ばれ、昨年9月に死去したイタリアのテノール歌手ルチアーノ・パバロッティ氏が、最後の公の舞台となった2006年のトリノ冬季五輪開会式で“熱唱”したアリア「誰も寝てはならぬ」は健康状態を懸念して事前に録音されたものだったことが9日までに分かった。

 ANSA通信などが伝えた。開会式でオーケストラを指揮したイタリア人指揮者マジエラ氏が最近の著書の中で明らかにしたという。

 同氏によると、パバロッティ氏は06年2月の開会式の前に体調を崩し、開会式当日に声が出なくなることを恐れて事前に録音。開会式では録音した歌に合わせ口を動かすだけだった。オーケストラの音楽も別の場所で事前に録音され、開会式では楽団員らも演奏するふりをしていたという。(共同)


PA(Public Address)が飛躍的に進歩した結果、聴衆はナマの音楽を聴いているのか、録音を聴いているのか、区別することが難しくなった。その結果、このようなことが可能になったのであり、ことさら中国少女の件を非難するのはおかしいと思う。
クラシック音楽や少数のジャズ音楽を除いては、聴衆はもはやナマの音を聴いているのではなくて、PAの音を聴いているに過ぎないのだから。


開会式を演出した張芸謀氏は、陳凱歌監督の名画「紅いコーリャン」のカメラマンだったという。あの映画は、当時の中国としては異色だった。政治的プロパガンダは一切無く、「文革」で荒廃した中国人の心に深くしみいる名画だった。その事実から、心情的には、今回の張芸謀の演出を全体としては高く評価する。


それよりも、「テレビ朝日」の「口パク」は何とかならないか? 
何の専門知識も持たないのに、偉そうに政権批判を繰り返し、大衆迎合のネタを深刻な顔をして話す「口パク」男…。ある自民党議員が「腹話術の人形」と形容した男だ。古舘某とかいったっけ…。