サラリーマンがせっせと働いている午前から昼過ぎの間、TVではどんな番組が放送されているか知っている人は、さほど多くないはず。
ちゃらんぽらんで口から出まかせの「みのもんた」、ズラが落ちないか心配になる小倉智昭は、それなりにベテランの味があるから、まあまだマシな方だろう。
昼間からTVを見るようになって、まず驚いたのが福沢朗の司会ぶり。正午前後にTBS系で放送していたワイドショーに出ていた福沢だが、主婦層相手と踏んだのだろう、そのデタラメなコメントにはあきれ果てた。あの神経質で冷酷な表情で連発する「役人攻撃」をたまたま見た公務員がいれば、その日は一日気分が悪くなったはずだ。反撃出来ない相手だけを見つけて叩くこのやり口、今やマスメディアのあちこちに飛び火しているようだ。
顔を見ただけで虫酸が走るのが、恵俊彰という男。お笑い芸人でありながら、いつの間にかTBS系列のワイドショーの司会者を始めた。TBSのアナウンサーに対しても「○○クン」と呼ぶのを聞いて、この男はいつからそんなに偉くなったのかと思った。
(腹黒芸人・恵俊彰)
恵のコメントは、知ったかぶりと責任回避のオンパレード。分かってもいない問題をしたり顔でうなずき、ヤバくなると他人に話題を振る。「私が言ったんじゃあありませんよ」という保険付きだ。実に腹黒く、イヤらしい男だ。何故、こんな男が「報道のTBS」の番組司会者になれたのか、私には理解できない。もっとも、ネット上では、恵の妻がTBSのエライさんの娘だという説が飛び交っている。真偽のほどは分からないが、マスメディアの裏を考えれば、さもありなんという話だ。
もうひとり、これはラジオだが、TBS系列で荒川強啓というフリー・アナウンサーがいる。荒川は大昔、フジテレビ系列のモーニングショーのサブ司会者をしていたから、もう60歳半ばのいい歳の老人だ。
(ごますり+風見鶏の荒川強啓)
だが、この老人は、煮ても焼いても食えないクセ者だ。もともと頭が悪いのだと思うが、ニュースに採り上げられる社会事象に対する理解度が極めて低い。はじめは、古狸(ふるだぬき)故にとぼけているのかと思ったが、そうでもない。真性のバカらしいのだ。
ゲストがインパクトのある発言をすると、この男は必ず逃げを打つ。私が言ったんじゃあありませんよ、と。この男が福沢とそっくりなのは、「弱きを叩き、強きにゴマをする」という態度。さすが、何十年もマスメディアを「遊泳」してきただけのことはある。誰だか忘れたが、この男を「蓄膿症のエロ河童」と名付けた人がいる。
朝昼のワイドショーを見ていて気づいたのは、タモリの偉大さ。この人はワイドショーのばかばかしさを知り尽くしているので、そのばかばかしさに徹しているのだ。中途半端に賢そうに振る舞ったり、エラソーにしたりすることもない。福沢、恵、荒川といった小賢しい小モノとは明らかに格が違うだ。
それにしても、福沢、恵、荒川のような男は、どこの職場にもいるタイプだ。こういうのに出会うと、手柄はすべて独り占めにされ、責任は全部押しつけられる。そのことだけは断言できる。