澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

たかが春の嵐に何故、企業は社員を早退させるのか?

2012年04月03日 16時46分35秒 | マスメディア

 春の嵐が吹き荒れ、朝からマスメディアは大騒ぎ。82歳の老人が自転車から落ちで頭を打って死亡、事務所の屋根が飛んで事務員二人が腰に打撲…こんなニュースをずっと流している。TVの場合は、それらしい映像を流そうとするためか、倒れた街路樹、横転した車ばかり映し出していた。。

 ここまではいつものことだが、富士通、キャノンなどの大手企業が続々と社員を早退させているというニュースを見てビックリした。
 思い出すのは、3.11で原発爆発が起きても、首都圏の会社、学校は、一切、休業・休校にならなかった。これによって、少なからぬ量の放射性物質が首都圏に降り注いでいるというのに、人々はいつも通りの生活を送ることを余儀なくされた

 きょうの嵐では、「外出を控えるよう」とTV局は繰り返すが、あの3.11のとき、同じことを言ったのだろうか。原発爆発で被曝のリスクが高いときには、日常の生活パターンを強要し、たかが春の嵐では、「早く家に帰りなさい」だと、いったいこれは何なのかと思う。

 要するに、深刻な事件・事故が進行中のときには、その重大性を隠蔽するため、「何でもありません」「大丈夫」と言い続けるのが政府と御用マスメディアの常だということだ。一方、今日の嵐のような出来事は、どうでもいいことまで延々と報道する。
 もうひとつ、大企業が社員に早退を勧めるのは、来るべき大震災を念頭に入れてのシュミレーションに違いない。

 さらに、私が危惧するのは、これは綱渡りの「収束」を続けている福島第一原発が、再び重大事態に陥り、首都圏までの250km圏に避難命令がでるときの「予行演習」ではないのかということだ

東レ、社員に早期帰宅呼びかけ

2012.4.3 14:49

 日本海で発達している低気圧の影響で首都圏などで帰宅困難者の発生が予想される3日、繊維素材大手の東レは自社の判断で、午前10時に東京・日本橋の本社と浦安市の第2本社の従業員約1千人に早期の帰宅を呼びかけ、各職場ごとの判断で交通網に混乱が生じる前に従業員を帰宅させることにした。

 同社は台風上陸の際にも同様の措置を執ってきた。広報担当者は「新年度早々業務が滞ってしまうのは困るが、自然が相手のことなので仕方がない」と話した。