5月25日の定例記者会見、石原慎太郎都知事は尖閣諸島購入について質問され、大いに持論を展開した。
「覇権主義」と中国に危機感=特派員協会で講演-石原東京都知事
東京都の石原慎太郎知事は29日、都内の日本外国特派員協会で、都による購入を表明した沖縄県・尖閣諸島問題などをテーマに講演し、同諸島の領有権を主張する中国について、「チベットを政治的に抹殺したあのきりのない覇権主義で、今度は太平洋覇権の一つとして尖閣を狙っている」と、強い危機感を示した。
石原氏は「尖閣問題で中国におどおどしていたら、そのうち五星紅旗(中国国旗)の6番目の星は小さな日の丸になるかもしれない」と表現し、日本政府の外交姿勢を問題視した。
また、同諸島沖で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した2010年の事件に言及。中国船長の釈放について、「沖縄県の地方検事の判断というのはうそ。唆したのは外務省で、地方検事の権限(判断)でできるわけがない」と述べた上で、「日本人として許せない」と外務省を批判した。
一方、20年夏季五輪招致で東京開催の国内支持率が低い現状に関連し、「知事の人柄によるのではないか」との質問が向けられたのに対し、石原氏が「選挙だと私、割と人気ある。私が辞めて支持率が上がれば、あしたにでも辞めます」と切り返し、会場を沸かせる場面もあった。(2012/05/29-18:37)