「週刊文春」最新号が、ショーン川上の経歴詐称を暴いたとして話題になっている。
ウソで固めたショーン川上
本ブログでは、このショーン川上の胡散臭さについて、「TVコメンテーター虚人列伝~ショーン川上と水谷修」(2015.9.8)という一文を書いたことがある。「経営コンサルタント」と称して、TVコメンテーターに出演する以前の彼は、結構、チャラい、いい加減なイメージの男だったから、その落差には唖然とさせられた。経歴を調べてみたら、「テンプル大学卒」と書かれている。そこでピンと来た、これは学歴詐称ではないかと。
若者向けのFM放送でDJをやっていた彼が、いつのまにか国際問題や国内政治を論評するコメンテーターに変身。古舘の「報道ステーション」に登場できたのは、古賀某の見苦しい事件があった後、見かけ倒し(カッコだけのバカ)でもいいから、古舘に盾突かず、視聴率を上げられる人物という選定基準に合致したからだろう。
だが、マスメディア関係者の中には、ショーン川上のいかがわしさに気づいていた人も多いはずだ。何故なら、視聴者のひとり、単なるオッサンの私でも、ずっと気になっていたことだったから。
視聴率が取れれば、どんなことでもするTV局の責任は大きい。出生から学歴、経歴まですべて嘘で固めたこのショーン川上(川上伸一郎)をコメンテーター、ニュースキャスターに起用したことは「知らなかった」では到底済まされない。
ショーン川上は熊本県出身らしい。低音のもったいぶった喋り方、TVカメラ目線、一見ダンディな風貌…これらの要素は、姜尚中とそっくり。姜の出身も熊本、在日で私大卒なのに、東大教授になれたという点でも、何か同じ匂いが…。
要は、虚栄心が強く、権力欲、金銭欲、名誉欲に凝り固まった人物が、マスメディア登場する機会を得たとき、かくのごときモンスター的人物に変身するということか。ショーン川上のコメントが、彼の知見や学識に基づくものなどではなく、単にテレ朝が用意した原稿そのままだったとしても、無知な視聴者は「カッコいい」「素敵」と騙されたのだろうか。
繰り返し言うけれども、このショーン川上は、コメンテーターとして登場した時点でペテン師だと思っていた。「週刊文春」は当たり前のことを書いただけだが、今のヘタレマスコミの中では、ひとり際立つ。
フジ報道新番組の顔が降板へ…ショーン川上氏、学歴詐称認める
フジテレビで4月4日にスタートする夜の報道&スポーツ番組「ユアタイム~あなたの時間~」(月~木曜後11・30、金曜後11・58)の司会に決まっていた、経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(47)が15日、公式サイトで同番組への出演を自粛すると公表した。
16日発売の「週刊文春」が学歴などの詐称疑惑があると報道。それを受けての措置で、学歴詐称を認めた上で、同番組を含め現在出演中のテレビ、ラジオ番組、来月開局するテレビ朝日系のインターネット放送の計6番組に辞退を申し入れた。
学歴詐称をしていたのは、公式サイトの英文プロフィル(現在削除)。「テンプル大学で学位、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第一大学に留学した」と掲載していた。週刊文春の取材に川上氏は「テンプル大の学位はない」「パリ第一大はオープンキャンパスで経済・経営だけ聴講した」と説明。同誌によると、ハーバードMBA取得者名簿にも名前はないという。
川上氏はサイトで「大変な誤解とご迷惑をおかけしました」と謝罪。発端となったプロフィルについて「急ごしらえのベータ版のまま、長い期間、誤りが存在するまま放置されてしまった」と釈明した。
会社の経歴にも詐称疑惑が浮上した。会社ホームページでビジネスパートナーとして外国人2人と日本人1人が紹介されているが、同誌は外国人2人の顔写真が別人であると指摘。川上氏は2人とも実在する人物と主張した上で、顔写真は別人であることを認めたという。
眉間にしわを寄せて話すダンディーな風貌と低音ボイス。超イケメンのインテリとしてお茶の間で人気があった。名前にもインパクトがあったが、同誌は本名が「川上伸一郎」ということも明かしている。
視聴率が低迷するフジテレビにとっては「ユアタイム」は社運をかけた春の大改編の目玉。同局広報担当者は「辞退の申し入れがあったのは事実」と説明した。
水曜コメンテーターだったテレビ朝日「報道ステーション」も降板。16日の同番組にも出演しない。同局系のインターネット放送局のニュース番組にも出演が内定していたが、同局は「本人から出演を辞退したいという申し出があり、承知したと聞いている」とした。
[ スポニチ・アネックス 2016年3月16日 05:30 ]