澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

台湾の結婚式に出席

2016年03月18日 02時59分41秒 | 台湾

 先週末から月曜日まで、知人の息子さんの結婚式に出席するため、高雄市(台湾)に出かけた。
 何年か前、澎湖島に行ったとき、馬公市で結婚式の野外披露宴に出くわしたことがあり、ずいぶんと賑やかで楽しそうだった。いつか機会があれば、台湾式の結婚式に参列してみたいと思っていた。

 

 結婚式のあとの披露宴は、3年ほど前にオープンしたという台湾最大のショッピングモール「夢時代」の中の中華料理レストランで行われた。料理を写真に撮るのは憚られたが、台湾風の薄味でさっぱりしたフルコース料理は、日本人にもぴったり。日本と台湾でしか捕れない「桜エビ」の料理も出された。
 私たちのテーブルには、日本に留学経験もある方や、片言の日本語を解する人ばかり。その方々の配慮のおかげで、楽しいひと時を過ごすことができた。

 台湾と日本の結婚式は、やはり異なる点が多い。日本では、新郎新婦の人となり(成育歴、家族、学歴、職業など)を詳細に紹介することが多いと思うが、台湾ではこれが全くなかった。日本の披露宴につきものの友人たちの祝辞や歌も一切なし。基本的に、テーブルごとの歓談に終始して、招待された客がビールを注いで各テーブルを回るなどという光景は見られなかった。

 披露宴の始まりとお開きに係る「時間」の観念も異なるのかも知れない。というのは、披露宴の各テーブルには、フルコースの料理が運ばれる前から、ピーナッツなどの「おやつ」(と日本語に堪能な人は説明してくれた)が置かれていて、好きなように食べ始めている人が多い。デザートとともに、各テーブルには白いビニール袋がひとつ置かれた。これは、そのテーブルで食べ残された料理を持ち帰り用に包んだもの。好きな人が持ち帰っていいと言う。それが宴会の終了の合図ともなっているようだ。

 つまり、日本の結婚式ほど堅苦しい感じはしない。それに、大酒を飲んで酔っ払う人は見られなかった。
 
 結婚式のお祝いは「紅包」と呼ばれる赤い袋にお金を入れて、受付に渡す。金額は日本とは逆で偶数でなければならないが、紅包に金額を書くことはしないという。
 
 初めての貴重な体験。これでますます台湾が身近に感じられるようになった。