澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

ヒトラーと同列視される昭和天皇

2019年12月20日 10時21分22秒 | 歴史

 「民主主義はドイツと日本の完全な敗北によって達成されるのである」で締めくくられるこの米国製プロパガンダ(宣伝)映画。いまさら、こんな映画を見ることになったのは、「虎の門ニュース」における上念司の次の一言だった。「なんで日本は、日独伊三国軍事同盟なんか結んでしまったんでしょうね?

 近衛文麿の優柔不断、松岡洋右の怨念、コミンテルンの謀略等々、その理由については、数々語られているところだ。米国はこの同盟を邪悪な全体主義の野合と位置づけ、自らを民主主義を守る担い手として参戦に移行するための格好の理由づけとなった。

 「日独伊の犯罪(天皇、ヒトラー、ムッソリーニの犯罪)」と題されたこの映画は、インターネットがなければ、おそらく目に触れることはできなかっただろう。宣伝映画だから鵜呑みにする必要はないが、唯一言えることはある。それは、当時の米国からは、天皇とヒトラーは同列の”悪”と見えたと言うこと。今日、複数の隣国が「南京大虐殺」「従軍慰安婦」「戦犯の息子」「戦犯国の旗」などと難癖をつけるのも、このイメージが焼き付いていることに原因がある。

 日本は同調圧力の国。都合の悪いことはすぐ忘れ、新たな勝ち馬に賭けようとする、この悲しき性(さが)だが、ときには、こんな映像を見てもいいと思った。

 

日独伊の犯罪(天皇、ヒトラー、ムッソリーニの犯罪)