映画『すばらしき映画音楽たち』(Score:A film music ducumentary 2016年 米国)を観る。アマゾン・プライムビデオで偶然見つけた映画だったが、私の興味、趣味にまさにぴったりだった。近頃、まれに見る傑作!と勝手に決めてしまった。
映画音楽の歴史をたどるドキュメンタリーだが、オーケストラ(管弦楽)音楽としての映画音楽が特に興味深い。エルマー・バーンスタイン、アルフレッド・ニューマンなどの大巨匠から「スターウォーズ」のジョン・ウィリアムスまで、映像を基に音を付加していく過程が詳しく紹介されている。オーケストラ録音のために召集されたスタジオミュージシャンは、初見の楽譜を難なくこなし、その日のうちに録音を済ませる。このエピソードからは、在りし日のカーメン・ドラゴン指揮ハリウッドボウル交響楽団を思い起こした。ハリウッドボウル交響楽団は、映画音楽の録音を生業とするミュージシャンがクラシック音楽を演奏するために臨時編成されたオケだった。その演奏技術は、世界一流水準で、多くの名盤を残している。
最近の傾向としては、ロックやビッグバンドを使った音楽が見られるが、やはり主流はオーケストラ。これからも、記憶に残る音楽を提供し続けるのだろう。
『すばらしき映画音楽たち』特別映像“作曲家たちの苦悩”