先ほど、ダライ・ラマ14世の台湾訪問が伝えられた。
そこで先週、台北で見た奇妙な光景を思い出した。
大陸からの中国人観光客でにぎわう土産店の前で、二人の中年女性が写真入りのプラカードを持って、観光客の一人に話しかけている。
写真を指さして「あなたは、このことを知っていますか?」と尋ねていたようだが、その観光客は迷惑そうに立ち去ってしまった。私が話しかけてみると、プラカードを持った女性は「法輪功」の信者で、大陸での弾圧行為を観光客に知らしめるべく運動していると説明してくれた。
中国当局は、法輪功やダライ・ラマなど宗教の影響力を非常に恐れている。文化大革命期、中共(=中国共産党)は、それまで中国社会に細々と続いてきた宗教的祭祀、伝統的行事をすべて根絶やしにしてしまった。
開放改革以降、干天の慈雨のように、宗教は広まった。中共が恐れるのは、現体制を揺るがしかねない宗教勢力である。
馬英九政権が、ダライ・ラマの訪台を許可したのは、極めて賢明な選択だった。「売台」(台湾を中国に売る)とまで言われる馬政権だが、ようやく海千山千の相手とやり合う覚悟ができたのか。
(存在感が希薄な馬政権?)
台湾:馬総統 ダライ・ラマの台風8号被害地慰問を許可
【台北・大谷麻由美】台湾の馬英九総統は27日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が台風8号で大きな被害を受けた台湾南部を慰問することを許可したと明らかにした。ダライ・ラマは今月31日から9月3日の日程で訪台することになる。訪台への中国側の反発は必至で、関係改善の進む中台関係に影響が出そうだ。
ダライ・ラマは昨年、台湾メディアに訪台の意思を表明したが、馬総統は対中関係に配慮して拒否していた。しかし、台風被害への対応の遅れを批判されている馬政権は、台湾でも人気の高いダライ・ラマの訪台を拒否することができない状況にあった。
訪台を要請したのは、台湾野党・民進党の地方自治体首長が中心。台湾南部・高雄市の陳菊市長らが26日、ダライ・ラマ側に慰問を要請したことを発表した。陳市長は会見で「被災者もダライ・ラマの慰めがあれば、きっと元気付けられる。人道的な配慮に基づき、政治を超えて、ダライ・ラマの訪台に同意してほしい」と馬総統に呼びかけた。
ダライ・ラマは97年と01年に訪台している。
観光客の台湾人は、相手にしていません
でしたが・・・
私は中国の言っている事に賛成する訳ではあり
ませんが、法輪功はうさん臭い宗教と考えま
す。カルト宗教の一つですね。
統一教会、オウム真理教、エホバ、創価学会と
同じようなものです。