澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

五輪喧噪、生前退位、そして尖閣危機

2016年08月11日 08時14分32秒 | マスメディア

 史上まれにみる猛暑と騒がれた今夏だが、平凡な夏に過ぎなかったことは明らか。気候的にはそうであっても、世間は何やら騒がしい。



 これは尖閣諸島に集合した230隻もの中国”漁船”の写真だというのだが、TVで放送されたのを見たことはない。TVでは「中国脅威論を煽らない」が内規となっているので、衝撃的な映像を視聴者に見せて、国民の間に”ナショナリズム”を生じさせることはタブー。なので「中国にはいろいろな内部事情があるから」という噴飯ものの解説で誤魔化そうとしている。

 政府やマスメディアにとって、勿怪の幸いだったのがリオ五輪。「今日も金メダル・ラッシュ」と騒いでいれば、尖閣諸島をめぐる危機を国民に知らせずに済む。
 この国のエリートたちは、今なお「愚民には知らしむべからず」と思っているのかもしれない。

 天皇の「生前退位」については、心情論が中心になって、コトの本質がはぐらかされている気がする。80歳を超えた闘病中の老人が、年間何百日もの「公務」に携わるのはお気の毒だ。これが一般的世論だろうが、何と浅はかな認識かと思う。天皇は、私人でも一般国民でもないのだから、日常的感情で陛下に”思い”を寄せても、思わぬしっぺ返しがくるのがオチだ。

 先の天皇夫妻のパラオ訪問は「平和を願う」天皇の「美談」として伝えられた。だが、父親である昭和天皇の言動を思い起こすなら、現天皇が本当にあの戦争の意味を理解しているのかどうかが、極めて重要だ。父親は軍部に翻弄された存在に過ぎず、戦争責任はなかったと考えているのか、そうではないのか?現在の天皇自身の歴史認識が伝わってこなければ、パラオ訪問だって御身可愛さゆえのパフォーマンスと言われても仕方ない。「美談」はいったん疑ってかかるというのが、世界の常識ではないのか。

 思わず本音を書いてしまったが、止めの一発はこれ。東京五輪なんて、本当に開催できるのだろうか?目下、世間は「おもてなし」「日本は素晴らしい」という空気に満ち満ちているが、自画自賛、付和雷同を一枚めくれば、そこには深い不安感が横たわっているはずだ。私は、東京五輪など、60%以上の確率で開催できないと思っている。肝心なことから眼をそむけ、一過性のバカ騒ぎに熱中するこの傾向。そんなに長く続くはずもない。
 

 
 
 

 

  

 



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