「最後の来日になるかも知れない」とご自身が語ったと伝えられる李登輝氏だが、今日は坂本竜馬の高知へ向い、精力的に活動されている。
訪日に政治的な意図はないことを示すために、今回の訪日は坂本竜馬の足跡を辿るのだとしているが、講演会を実際に聴いてみると、日本の若者へあるメッセージを託そうとしていることが伝わってくる。幕末、坂本竜馬が上洛する際に記した「船中八策」に照らして、日本が今抱える問題を浮かび上がらせ、その解決の方向を示唆している。若者よ竜馬たれと呼びかけると同時に、自分自身が竜馬のごとく台湾を変革してきたのだという自負が強く伝わってくる。
興味深いのは今回、NHKをはじめとするTVメディアが、ニュースで李登輝氏の来日を採り上げ、その肉声を伝えたことだ。
今では台湾が中国の一部であると思っている若者が数多い。彼らは、李登輝氏が上手な日本語で坂本竜馬を語るの見て、驚いたに違いない。
特にNHKは、「Japanデビュー アジアの”一等国”」という悪意に満ちた「反日」番組を放送しただけに、台湾関連報道には細心の注意を払っているようだ。李登輝氏の肉声も流し、記者会見での発言内容もほぼ正確に報道した。ダライ・ラマの台湾訪問に関しても、きちんと報道したようなので、なにがしかの「反省」が、感じられるかのようだ。実のところ、NHK幹部から見れば、「アジアの”一等国”」には何ら問題がないが、「右翼」からの”嫌がらせ”が続いているので、組織防衛のため、ちょっと台湾報道を増やしたということに過ぎないだろうが…。
おかしな番組は「おかしい」と言わなければ、何もしないNHK。あの偏向報道問題がなければ、李登輝氏のニュースをこれだけ報道しなかっただろう。「媚中」NHKがやや軌道修正、たまにはこんなこともあってもいい。
李登輝元総統が高知へ 坂本龍馬像を見学
李氏は東京青年会議所の招きで来日したもので、6日午後、東京から高知に入った。訪問先の高知市の県立坂本龍馬記念館では職員らが出迎え、李氏は日本語で「ありがとう」と笑顔で応じていた。
今回の高知訪問は、坂本龍馬を尊敬しているという李氏のたっての希望で実現したもので、李氏は、龍馬の「船中八策」に感銘を受け、台湾の政治改革の指針にしたと明かすなど、龍馬についての知識を披露し、周りを驚かせていた。この後、李氏は桂浜の龍馬像と対面。「今の若い人たちには龍馬のように誇りを持ち、実践する力を持った人になってほしい」とエールを送っていた
【李登輝氏の高知訪問~日本TV映像】http://www.news24.jp/articles/2009/09/06/07143261.html
【李登輝氏の記者会見~NHK映像】
http://<WBR>www.nhk<WBR>.or.jp/<WBR>news/t1<WBR>0015319<WBR>961000.<WBR>html#
「さらに良い日台関係を」=龍馬記念館を見学-
元台湾総統 来日中の台湾の李登輝元総統(86)は6日、高知市で坂本龍馬の「船中八策」をテーマに講演し、「さらに良い日台関係を構築するため、台湾と日本の若者が力と心を合わせてほしい」と呼び掛けた。
李氏は講演前、県立坂本龍馬記念館や坂本龍馬の銅像を見学し、学芸員の説明を受けながら龍馬が家族に出した手紙などに熱心に見入った。
その後、記者団に対し「地方だからこそ龍馬のような人間が出たのではないか。地方は大事だ」と指摘。また、民主党の鳩山由紀夫代表について「国民の生活や福祉を高めるような総理に(なってほしい)」と注文を付けた。 (2009/09/06-19:38)