えんま【閻魔】
《(梵)Yama-raaの音写「閻魔羅社(えんまらじゃ)」の略》
えんま‐おう〔‐ワウ〕【閻魔王】
インド神話で、正法・光明の神。のち死の神と考えられ、仏教では、冥界(めいかい)の王、地獄の王として、人間の死後に善悪を裁く者とされる。閻魔。閻魔大王。閻魔羅(えんまら)。閻羅(えんら)。閻王。
大辞泉
閻魔王は、もとはヒンドゥー教の神様で、死後の世界の王様でした。王様は国全体を司るところから、地獄行、極楽行、それぞれの仕分け人となりました。つまり、地獄か天国かの行き先の「裁定権」は、「閻魔王」が握っているのです。
服装が中国風なのは、仏教がインドから中国を経由するとき、道教の影響を受けた為です。
閻魔王は恐ろしい顔をしていますが、仏教ではお地蔵さまの化身です。彼は罪人に再び罪をつくらせない為に恐ろしい顔で叱咤(しった)しているのです。
死んで地獄に行った人間は閻魔大王を含む十人の王の法廷に順繰りに引き出され、そこで生前の行いを審査され裁判されるのです。十王の五番が閻魔大王、その前に置かれた鏡には死んだ人の生涯が映し出されるということになっています。
十王(じゅうおう)とは、道教や仏教で、地獄において亡者の審判を行う10尊の、いわゆる裁判官的な尊格なのです。数種の『十王経』類や、恵心僧都源信(えしんそうずげんしん:942~1017年)の『往生要集(おうじょうようしゅう:985年)』に、その詳細が記されています。
『往生要集』
浄土教の観点より、多くの仏教の経典や論書などから、極楽往生に関する重要な文章を集めた仏教書で、1部3巻からなる。
人間を初めとするすべての衆生は、よほどの善人やよほどの悪人でない限り、没後に中陰(ちゅういん:人が死んでからの49日間)と呼ばれる存在となり、初七日 - 七七日(四十九日)及び百か日、一周忌、三回忌には、順次十王の裁きを受けることとなる、という信仰です。
中陰
死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため中陰という。
生前に十王を祀れば、死して後の罪を軽減してもらえるという信仰もあり、それを「預修」と呼んでいました。
十王は死者の罪の多寡(たか)に鑑み、地獄へ送ったり、六道への輪廻を司ったりするなどの職掌(職務)を持つため、畏怖(いふ)の対象となったのです。
なお、俗に、主に閻魔に対する信仰ととられる場合もある。これは、閻魔以外の諸王の知名度が低いせいであると考えられています。
十王 |
読み |
本地 |
審理 |
秦広王 |
しんこうおう |
不動明王 |
初七日(7日目・6日後) |
初江王 |
しょこうおう |
釈迦如来 |
二七日(14日目・13日後) |
宋帝王 |
そうていおう |
文殊菩薩 |
三七日(21日目・20日後) |
五官王 |
ごかんおう |
普賢菩薩 |
四七日(28日目・27日後) |
閻魔王 |
えんまおう |
地蔵菩薩 |
五七日(35日目・34日後) |
変成王 |
へんじょうおう |
弥勒菩薩 |
六七日(42日目・41日後) |
泰山王 |
たいざんおう |
薬師如来 |
七七日(49日目・48日後) |
平等王 |
びょうどうおう |
観音菩薩 |
百か日(100日目・99日後) |
都市王 |
としおう |
勢至菩薩 |
一周忌(2年目・1年後) |
五道転輪王 |
ごどうてんりんおう |
阿弥陀如来 |
三回忌(3年目・2年後) |
日本では、嘘をついた子供を叱る際「閻魔様に舌を抜いて貰う」という俗信による民間伝承があります。みなさんも、一度や二度は言われたことがあるのじゃありませんか?
そんなことを言っても、今の子どもは信じない・・・。そうかもしれません。
したっけ。
今の子供は・・・
残酷な子が多い
ホームレスに熱湯かけたり、同級生を殺したり
どんな地獄が待ってることやら
トホホホホホッ(┯_┯)
わが身をつねって他人の痛さを知れってことですよ。
子供のころの喧嘩って大切なんです。子どもですから大怪我にはなりませんが、痛さを知ります。今の子は喧嘩もしない(できない)から痛さがわかんない。
困ったもんです。
したっけ。
今、怖いと思えるものが少ないから、人を気づ付けたりするのかなぁ