団塊オヤジの短編小説goo

Since 11.20.2008・時事ニュース・雑学・うんちく・豆知識・写真・動画・似顔絵師。雑学は、責任を持てません。

「二枚目」について考える

2009-11-27 13:23:18 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

Photo 二枚目と三枚目、映画やドラマでカッコいい美男を演じる俳優さんや、素敵な顔立ちの男性のことを皆さんはどう呼びますか?近頃では「イケメン」という呼び方がすっかり定着しているようですが、永く使われてきたおなじみの言葉に「二枚目」というのがありますね。

また人を笑わせるコミカルなキャラクターを「三枚目」ともいいます。この「二枚目」と「三枚目」という呼び方、これも歌舞伎から始まったということをご存知でしょうか。

江戸時代の芝居小屋では正面に役者名の書かれた看板が掲げられていましたが、この一番右側すなわち一枚目には一座の座頭(ざがしら)の名が、そPhoto_3 して二枚目には色男の主人公を演じる花形役者の名前が書かれていたので、やがて「二枚目」といえば美男のことを指すようになりました。Photo_2

さらに三枚目にはこっけいな役どころを演じる「道化(どうけ)方」が書かれることが多かったので、これも「三枚目」として定着しました。

ところで実際に歌舞伎の中で「二枚目」「三枚目」という言葉がひんぱんに使われているかというと、必ずしもそうではなく、むしろこの言葉は映画の華やかなりし頃の流行語だったように思います。

歌舞伎ではもっと細かく役柄が区別され、たとえば上方の和事(わごと:柔弱な色男の恋愛描写を中心とした演技)の主人公で弱々しい色男のことを「つっころばし」、もう少しキリリとした役を「ぴんとこな」、時代物の武士で正義感の強い役を「なまじめ」など、一風変わった呼び方が沢山あります。

二枚目の語源・由来   

Photo_4 二枚目の語源は、上方歌舞伎の芝居小屋の前に掲げられた八枚看板で、一枚目に主役、二枚目に美男役、三枚目に道化師の名前が書かれていたことによる。

二枚目の役者には、男女間のもつれを演じる「和事師」、男女の濡れ場を演じる「濡事師」などがあり、「濡事師」は「色男」の語源ともなっている。「二枚目」や「三枚目」があり、「一枚目」が無い理由については、「一枚看板」の語があるためといわれるが考え難い。

したっけ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ずいずいずっころばし」-... | トップ | 歌舞伎役者は何故屋号を持っ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑学・豆知識・うんちく・小ネタ」カテゴリの最新記事