年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

『大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清』

2009年04月11日 | 宅老のグチ
『大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清』
新聞の広告を見ていたらこの本が4刷と書いてあった。内容は少し以上に専門的で明治時代の国家財政の状況が詳しく書いてあって、福神漬やべったら市の歴史に関係してくる国家財政の危機の背景が良く理解できる本といえる。今百年に一度の危機といって大盤振る舞いの政策によって税収以上の国債が大量発行され、景気回復しなければかなりのインフレとなって、子孫だけでなく生きている高齢者が収入拡大の余地がないため悲惨な老後となるだろう。
本の題名にだまされた人には気の毒だが高橋是清の人物伝というよりも第二次世界大戦前のわが国の財政の歩みを、特に明治時代の日本の国家財政を詳しく書いてあった本だった。福神漬の歴史の中で日露戦争後の不況の前後関係がよくわかってきた。べったら市の歴史や福神漬の歴史も国家財政の影響は免れない。
明治から第二次大戦に至るまでの財政史のわかりやすい本で積読にはよい一冊。


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