大隈重信のことを調べていたら築地梁山泊という言葉があった。調べてみると築地本願寺と隣だという。古い地図は築地本願寺は今の入り口の方向とは違っていて今の波除神社通りに入り口があって、西向であった。この寺の隣に維新後の大隈重信邸があったという。
ここが今でも残っている料亭新喜楽の位置となる。明治後期のベストセラーだった村井弦斎の小説『食道楽』に大隈重信の台所が描かれていた。当時は大隈邸には警備員を兼ねていた食客が多数いて食事を用意する量が多かった。明治作家であった森田思軒はかなりの食通でもあったらしく九代目市川團十郎と大隈重信の家の食事は良いと言っている。伝記森田思軒-明治の翻訳王 谷口靖彦著から