年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

荒天中止の話

2014年08月11日 | 築地市場にて

 

昨日は全国的に台風の影響で花火大会等の行事が中止となったようだ。行事の開催で商いをしている人や準備に携わった人達の落胆が目に浮かぶ。明治5年に暦が和暦から太陽暦に変わって、年末の行事だった日本橋べったら市が一ヶ月ほど前になってしまった。いまは10月19日20日の開催となっているがこの日は10月の中でも雨天の確立が高く、べったら市の露天商を悩ましていた。植木商等は次の市に回すことが出来ると思うが[べったら]はよその市に回すと価格が保てないので大損となる。またべったら用の大根は冬になると甘味が増すが10月中旬にはまだ辛味が強く、そのため大根の品種改良とか、甘味を増やす工夫をした。水あめ、甘草等から明治中期にアメリカで発見された人工甘味料を使用して甘くしたこともあった。

 今は冷蔵庫があるので雨天中止となっても他にまわす工夫が出来るので損害が少なくすることが出来るが販売機会を逃すことには変わりない。

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