年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

世界最古の漬物会社 六必居 北京

2014年08月12日 | 築地市場にて

 

中国で最も歴史の長い企業は、1538年に創業した「六必居」である。[1530年説もある]次は、1663年に創業した鋏の老舗「張小泉」で中国で今まで創業150年を超えた老舗は、ただ5社だけである。この六必居という長寿会社は漬物業という。ということは日本の漬物業で知っている限り、本業が酒造業とか味噌業で余業として漬物を作っていたことを除くと、純然たる漬物で生計を得ていた会社は京都市内の奈良漬会社で江戸時代創業[寛政元年(1789年)]の歴史となる。つまり六必居は日本の歴史で見ると戦国時代で中国漬物会社の方が古いこととなる。知っている限り世界最古の漬物会社ということではないのか。中国では漬物業は日本より、社会的評価が低いようで贈答品として漬物を送ると見下した品物を送ったように感じるという。(上海生まれの女性よりの話。)中国文化大革命の混乱も漬物業ということで弾圧を免れ会社が継続されたのだろうか。

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