むかし働いていた姫路の市場が近年の市場環境の問題で建て替えか、移転の議論を経て姫路駅に近い所から海岸の方に移転するようだ。ただ予定地で汚染物資が見つかって困惑しているようだ。築地の移転問題と同様な経緯をたどっているので気になる。姫路市の説明だと市場の取扱量の減少は酷い数字となっている。多少温度管理の施設を整備しても仲卸とその得意先の中小商店の減り方が激しければ無駄な施設となる。多くの地方市場と同様に物流仕分け施設となるに違いない。
豊洲の汚染問題も移転阻止の問題提起で実際商材の中に汚染が入るまでの時間は少なく、多くの商材は箱の中で外気に触れることもなく市場を出てゆく。市場の汚染問題は一日中市場の中で働く人の健康問題である。まして新市場は空調管理されるので汚染物資が染み出すと施設内を循環する。狭い空間ではタバコの吸わない人が隣の人の煙で汚染されるのと同様である。働く人の出入りの激しい市場はこのような考え方をする人は少ない。