明治の不平等条約改正で日本の主な主張が関税の自主権、領事裁判権の不平等の問題だったか、今の新型コロナ感染で思い出したが船舶の検疫権が日本に無いことの問題があった。幕末まで帆船による航海のため、エジプト付近から発生したコレラが死者を出しながら航海し、日本にやってきたときは病気の露見が明白となり、日本に入ってくることはまれだった。ところが蒸気船になると航海も短期間とになり、コレラ感染者が発病する以前に日本へ上陸、または発病していても日本に上陸し、日本の人々に感染した。激しい下痢でコロリと死んでしまうので恐れられた。冬になるとコレラが収まり、また春先から港から感染が広まるので恐れられた。これは検疫権が日本に無いためであった。
いま横浜でクル-ズ船内で新型肺炎感染が広まりまだ発病していない人たちも検疫ということで船内に閉じ込められている。14日は長い。