台風絡みで雨が多いと予報がある。日曜日の夕方にスマホの歩行数を見ると2000歩。天気予報から今週の歩行数は低いとみて、急に散歩に出る。いつものように阿弥陀くじ歩きで歩数稼ぎ。疲れたら自宅に手抜きで戻れるバス便コ-ス。無理はしないし、フィットネスクラブのように室内散歩やランニングでもない。近所にチヨコザップという名称のジムが出来た。前の時はコンビニで広さを知っていたのでこれではすぐに増えるだろう。ただ調べるとシャワ-ル-ムが無いので銭湯代用とはならない。
そこで散歩の行き先で寺院を選んだ。日曜の夕方でも参詣人はいる。山門をくぐりいつもと違う方向を見ると、大きな慰霊碑があった。ここ最近は先の戦争の戦没者への関心があって、慰霊碑の前に説明版をじっくり読んでいた所、慰霊碑を掃除していた人に声をかけられた。どうやら区の遺族会の関係者で定期的に掃除し、今日は花を新しくしたようだ。少し雑談して、自分は特攻遺族の一人と言って、最近の遺品整理の話を教えてくれた。戦争時に士官だった人の遺品の中に士官の象徴である剣が大切に保管されていて出て来るという。その処理の相談を受けたという。
まず最寄りの警察の生活安全課に相談し、届け出をする。次にその剣をどう保管するか考えるが、士官の剣は当人以外は価値の無い剣で、金属の鉄と同じ価値。従ってくず鉄にするのが一番簡単。その次は靖国神社へ奉納。ただし途中の費用はどれくらいかかるか聞けなかった。いずれにしても警察への届け出を速やかにすることという。
慰霊碑の後ろの下に戦没者の名簿を入れる箱がある。年に一度虫干しの様なことをしているという。区の遺族会の人は今三十人程度という。もうじき無縁の荒れた慰霊碑になるのだろうか。