お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

初入網 サクラテンジクダイ

2010年05月21日 | 定置網

今日は定置網で魚を本船に積み込んでいるとオレンジ色の綺麗な魚を見つけ、直ぐに確保する。見るとテンジクダイ科の魚である。以前に1個体だけ獲った事のあるサビクダリボウズギスモドキかなと思い、探していた魚なので大事に扱う。でも、体は透けており、内臓や脊椎骨が見えていて、そのような魚だったかと疑問に思う。だが、このタイプの魚は数種いたと記憶していたので別種の可能性も疑う。家に帰り図鑑を広げると、サビクダリではないが他種も全て尾鰭の感じが違う。となるとそこで思い出したのが検索図鑑でテンジクダイ科の一番最初に出てくるサクラテンジクダイである。以前に魚ボラで種の同定に同じく迷ったことがあり、検索図鑑を使って調べた事を思い出す。となると初入網であり、喜ぶ。だがネットで調べると、いる所にはいてそれほど珍しい種でもないようである。となれば初入網にはならなくてもやっぱりサビクダリの方が良かったかな。採集時は体が透けていたが、時間が経ったからか、または標本を冷やしたからか白く濁ってしまう。同じテンジクダイ科のスカシテンジクダイとまったく一緒である。せめてもと展鰭は集中して丁寧に行ない写真撮影する。
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