お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

イレズミミジンベニハゼ

2012年01月18日 | 定置網

 今日は定置網の網替え作業を行なう。いつも魚を揚げる最後の落とし網である。この網は網の目が小さいので汚れるのが早い為、一番多く替える網である。次々と汚れた網を本船に揚げていくと、その網に着いていたイソギンポやニジギンポなども一緒に揚がってくる。その中にオレンジ色の小さな魚を見つける。見ると眼のまわりに放射線状に伸びるラインが確認できる。イレズミミジンベニハゼである。イレズミミジンベニハゼはいつも年に数回しか替えない網を替える時に一緒に船に揚がってきて獲れる魚であるが、今回の網を替える時に見つけるのは初めてである。水中では恐らく網に付着した海藻や貝殻などに隠れていると思われ、その網を船に揚げる時に一緒に揚がってくるものと思われる。今回替えた網は普段は頻繁に替えるので、そのような魚が住み着く時間がないのではと思われる。だが、今回の網は年明け早々に替える予定であったが時化続きで作業ができず、今日に至ってしまったので普段よりも一段と汚れてしまった。その為、イレズミミジンベニハゼが住み着いたのではないだろうか。とりあえず標本用に確保し、作業後ブログ用に撮影。魚の大きさもわかるように指先に乗せて撮影する。だが、うちに帰り撮った画像を見ると、魚よりも荒れた自分の指に目が行ってしまう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする