お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

メジャーな魚への遠い道のり

2012年01月16日 | 市場

 今日は漁獲が少なく水揚げが早く終わる。水揚げ後、水揚げ中の他の定置網の漁獲物を見に行く。するとカタボシイワシやウルメイワシなど雑魚が多く、養殖魚の餌用として箱に詰められている。するとその箱の中からサクヤヒメジを見つける。箱の上の見える部分だけ探して3個体見つける。箱の中の方まで丁寧に探せば何個体見つかるのだろうか。この前新聞に出ていたサクヤヒメジだと教え、その3個体を頂く。頂いたものの、標本用にはもう必要ない。ただ、そのままにしておけば養殖魚の餌となってしまう。それが嫌で確保する。今後のこの個体の使い道はまだ未定。新聞報道後でもサクヤヒメジは結局は目立たぬ魚で雑魚扱い。食卓に並ぶどころか鮮魚扱いされることもなく、皆に気付かれないまま養殖魚の餌となってしまう運命。せめてうちの定置網に入ってくれれば生きた状態で確保できる可能性もあるのだが。
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