今夜の夜間採集でメバル属のほかにもう2種採集する。海面を眺めているとゴミがちょこちょこ動いているのが目に付く。魚だろうかと採集するとテングノオトシゴの幼魚のようである。以前にもこの場所で何度か採集しているが、今回は今までで一番小さく、指の先にちょこんと乗るサイズである。そのほかエソ科魚類の稚魚を何個体も採集できる。持ち帰り写真を撮るとテングノオトシゴの様子がどこか違う。テングノオトシゴは胴体と尾が一体化している感じであるが、この個体は違う。となるとウミテングとなる。あちこちと色々調べるとウミテングの幼魚のようである。現場では小さ過ぎて良く分からないうえ、以前にもテングノオトシゴを何度か採集していたのでそう思い込んでいたみたいである。ウミテングの幼魚は初めてである。
今日は土曜日と言う事で港に夜間採集へ行く。穏やかで透明度も良く、海中が良く見える。海中を覗き物色していると、カサゴのような魚を見つけ掬い取る。捕った魚を見るとまたまたメバル属の幼魚である。メバル属の幼魚は今年定置網で二度にわたり採集されている。今回はそれが更に成長した個体の様である。体側の小黒点が斑紋に変わりつつある感じである。その後ももう1個体確保できる。更にそれらしき魚を見つけるが逃してしまう。結局メバル属幼魚は2個体確保する。持ち帰り調べると胸鰭は16軟条である。となるとクロメバルの幼魚となる。メバル属魚類は鹿児島では珍しいのだが、今までに定置網でクロメバルの成魚を何度か獲っている。今年は海水温が非常に低くメバルにとっても生息できるような環境なのだろうか。となると後に海水温が例年通り上がれば死滅してしまうのだろうか。