今日の定置網漁で獲れ、標本用に確保した魚がナンヨウチヌの可能性があるので、綺麗な写真を残す為にも鹿児島大学へと走る。大学に着くとメンバーは出張中で数人しか残っていないと言われていたが、鹿大出身の魚ボラのメンバーで現在高知大でポスドクしている方が運良く来ている。ナンヨウチヌを図鑑や論文、所蔵の標本等で調べてもらう。だが、この持ち込んだこの個体の顔つきや体型が一致しない。写真を撮り、標本登録をした後、撮った写真を見ながらみんなで色々と議論するが、結局結果は出なく、後日各部計測を行い判断となる。それでも同定結果がでなくても、DNA解析もしてくれるというので、いずれは結果が出るだろう。ブログ10周年を迎えても、まだまだわからない魚は多く、これからも楽しい日々を過ごせそう。今年を締めくく面白い魚を確保することが出来てうれしい限りである。
*後日、魚ボラで日本未記録種Acanthopagrus taiwanensis Iwatsuki and Carpenter, 2006と同定され、2017年12月に標準和名イワツキクロダイと提唱されました。
(ブログ2017 12.8「日本初記録種 新称イワツキクロダイ」)
*後日、魚ボラで日本未記録種Acanthopagrus taiwanensis Iwatsuki and Carpenter, 2006と同定され、2017年12月に標準和名イワツキクロダイと提唱されました。
(ブログ2017 12.8「日本初記録種 新称イワツキクロダイ」)
鹿大総合研究博物館に所蔵されている海外産のナンヨウチヌの標本